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カテゴリ:Porsche

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6気筒 12気筒 18気筒

               

CIMG5159.jpg

 エンジン2台同時に分解してる話はしましたね。

とにかくばらして点検して洗浄しないことには組み立てれませんので

どんどんばらしましたよ。

 

 

 

CIMG5161.jpg

2台分のピストンシリンダーを並べると、12気筒分

FLAT6、普通の倍ですからね。

 

 


 

 

Porsche_917_IAA_2013.jpg

12気筒分を眺めてると、往年の名車917を思い出しました。

整備書も持ってるぐらいです 笑 ↓

http://www.frosch911.jp/blog/2015/12/nbs-78.html

 

 

 

 

 

 

img_19.jpg

917は FLAT12、12気筒エンジンで戦ってました。

911のエンジンを2個くっつけたようなエンジンです。

これ1台オーバーホールしようとすると、

あの12個並んだ風景になるでしょう。

 

 

 

 

 

917_motorblock.jpg


レーシングエンジンと言っても、基本ピストンシリンダーもヘッドも

1個ずつ独立した、市販車911と同じ造りですから。

逆に言うとポルシェの市販車エンジンは、レーシングカーエンジンと

ほぼ同じものを積んでるといっても過言ではないのです。

 

 

 

 

05-21844530_Crankshaftwithpistonandcylinders3.jpg

917エンジン 1台分のパーツが並んだ画像のようです。

 

 

ポルシェミュージアムに行くと、こんなFLAT12エンジンの

ディスプレイもあるとか。


 

 

 

tumblr_mmujrmcPe21qapwfro1_r1_1280.jpg

そしてなんと、917に16気筒エンジンまで載せたモデルが存在しました。

ポルシェ社の水平対向エンジンにかけた思いは恐ろしいですな。
 


4年に1度、カルフォルニアで開催される RENNSPORT REUNION」
 

これこそ往年のポルシェの名車が一同に揃って、サーキットを走るイベント

そこで、917のFLAT12を含む、すべてのポルシェのリアルサウンドを

聞いてみたいものです。 

これはマジで行ってみたい。 次回は2019年!
 

by zako  

 

 
 
 

 

964ティプトロ → MTへ 換装した感想

  

                          

CIMG2737a.jpg

964Tip からMTへの換装依頼を受けておりました。

グッドタイミングでUSDEパーツ一式が入手できましたのでさっそく取り掛かりましたよ。


 

 

 

 

CIMG9204.jpg

MT化するのに、ちょうどミッション本体あるし、載せ換えよう!

なんて、お気軽単純なものではありませんのでご覧いただきましょう。

 

 

 

 

 

 

CIMG9182.jpg

まず全パーツの入手が必要です。

MT本体以外にこれだけのパーツを用意しないといけません。

 

 

 

 

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シフトノブ、シフトリンケージ、ブーツ、ペダル、油圧系統などなど。

クラッチマスターシリンダー、スレーブシリンダー、配管

キックボード、マットもMT専用です。

 

 

 

 

CIMG9186.jpg

クラッチにフライホイールはもちろん、

セルモーターもMT専用になります。

なが~いクラッチ油圧配管もあるよ。

 

 

 

 

 

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フライホイールボルト、クラッチカバーボルト、

小さなボルトナット、ブラケット、etc,etc

 

 

 

 

 

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Tip とMTでは、ドライブシャフトの長さがこんなに違います。

 

 

 

CIMG0612.jpg

中古クラッチはちょっと微妙なので、新品パーツを用意する必要も。

 

 

 

 

CIMG919a5.jpg

クラッチ油圧シリンダーたちも新品がいいかな。

 

 

 

CIMG9192.jpg

シフトリンケージ系の樹脂ブッシュは交換しないとダメでしょう。

 

 

 

CIMG0574a.jpg

クラッチペダルのブッシュ回りは物をみて判断可能。

分解してグリスアップ兼ねて、ブッシュも一部交換です。

 

 

 

 

CIMG0666.jpg

準備が整ったら、エンジンミッション降ろしましょう。

 

 

 

 

CIMG1104.jpg

取り外された、とても丈夫なティプトロマチックの使い道をどうするか・・・・

 

 

 

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ATの名残のATFオイルクーラー配管も不要です。

左スカート内部を通過して前方へ。

 

 

 

CIMG0699a.jpg

左側面を通るATF配管は、フロントバンパー前部を抜けて、

さらに右前のATFオイルクーラーまで繋がってます。

 

 

 

CIMG1110.jpg

エンジン側も対処が必要です。

エンジンとミッションを繋ぐスタッドボルトを装着します。

 

 

 

 

CIMG1113.jpg

エンジンとミッションはたった4本のボルトで締結されてるだけです。

 

 

 

CIMG1136.jpg

フライホイールとクラッチを組み付けて、フォークを装着。

クラッチ横に見えるクランクセンサーもMT用に変更で。

 

 

 

 

 

CIMG1143.jpg

とうとうMTミッションが搭載されました。

 

 

 

CIMG0670s.jpg

エンジン降ろしたついでに、整備できる箇所は行いたいところです。

デスビ周り、プラグ交換やバルブクリアランク調整、

オイルシール関係の交換等。

 

 

 

 

 

CIMG1596s.jpg

機械関係以外に電気系も修正がいります。

バックランプ点灯のために、バックランプスイッチ配線追加します。

 

 

 

CIMG1606.jpg

Tipのコンピューターは不要になりますが、

エンジンコンピューターはコーディング変更させます。


 

 

 

CIMG0827.jpg

スピードメーターもMT用に交換します。

 

 

 

CIMG4034.jpg

TIPからMTにしただけではエンジンかかりませんので

フューズボックス内部の変更も。

 

 

 

CIMG0675s.jpg

とうとうティプトロシフトノブともお別れです。

 

 

CIMG0805s.jpg

マニュアルミッションシフトノブさん、こんにちは。

今後ともよろしくです。

新たなポルシェ生活楽しみましょう!

 by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

ウィンカーレバー戻りませんわ 993

 

      

CIMG206s4.jpg

993のウィンカーレバーが戻らなくなりました。

交差点曲がってハンドル戻しても、ウィンカー出たまま。

ちょっとわずらわしいですよね。

今回は残念ながらレバーアッセンブリー交換となりました。

 

 

 

 

 

 

CIMG20c65.jpg

原因追求コーナ~

ウィンカーワイパースイッチレバーアセンブリーは非分解。

リベットで閉じてるので、開けるにはドリルでもんでしまうしかありませんし、

基本的に元に戻せなくなります。(再度汎用リベットで固定するのはOK )

 

 

 

 

CIMG2070.jpg

開けてみるとトラブルの箇所がわかりました。

 

 

 

CIMG2070a.jpg

けっこう強めのバネが引っ掛けてある爪が折れてます。

シンメトリー形状なので比較するとわかりますね。

上側は残ってますが、下側が折れて紛失。

バネが効かない状態です。

 

 

 

 

CIMG2072.jpg

こんな小さなプラスチック爪に強力なバネが張ってるので、

硬化劣化したら、そりゃポキッと折れるでしょうな。

このためにレバーASSY交換は辛いわ~

 

 

 

 

CIMG2069.jpg

ちなみに、この突起がハンドルボスの裏の爪に当たって

ハンドル切った戻したでウィンカーレバーが連動します。

 

 


 

CIMG2073.jpg

ウィンカーの作動と併用してハイビームの切り替えも

奥の接点で行ってますね。

接点の焼けのメンテナンスするのに

擦ったり磨いたりグリスアップしたりはまず出来ません。

 

 

 

 

CIMG3094.jpg

ちなみに、オンボードコンピューターの操作レバー付だからと

それ用品番のレバースイッチASSYオーダーすると、

オンボード無しスイッチASSYより2万円高いです。

が、オンボード操作レバーだけを外して移植すればいいので、

素の安いほうを購入することをお勧めします。

それでも5万円しますけどね;;;

極力優しく扱って少しでも長持ちさせましょう。

 

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

クリスマスプレゼントはフラット6

 

   

CIMG1540.jpg

一足先にサンタさんからプレゼント届きました。

1/4サイズの フラット6 ボクサーエンジン!

 

 

 

 

 

CIMG1536.jpg

驚きのプラモデルポルシェ911エンジン

1966年の2リッターエンジンがモデルになってます。

 

 

 

 

 

CIMG1538.jpg

外国語の設計図ですが、本物組み立ててるメカニックにとっては

目をつむっててもできる?

部品余ったりしたら恥ずかしいで;;

 

電動で動くし、サウンドも鳴るし、光るらしい。

まじでテンション上がります^^

 

 

 

 

CIMG1539.jpg

2個買っちゃいました。

さっそく組み立てたいですが、

そんなことより俺の車を仕上げてくれい!って声が聞こえてきそうなので

はやる気持ちを抑えて、楽しみはお正月かなぁ?

 

動画がすごいですよ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

ポルシェ993 備長炭発生器 

                   

 CIMG7818.jpg

「993で左のリヤホイールに、何やらゴミのようなカスのような

何かが砕けたような黒っぽいものが付着してた。

少しの期間、乗ってなかったのが原因かわからないけど

ブレーキにも違和感がある。

点検してちょうだい。」

 

と言う事で、周辺を見回しましたが何も起きていない。

走って吹き飛ばされたみたいです。

ブレーキパッドもOK。

サイドブレーキのシューでも砕けたか?と思って

ブレーキディスクを外して中のシューの点検。 問題なし・・・・・・

 

いったい何があったのか?

いたずらか?

幻を見たのか?

まさに未確認物体だ。

UFOにさらわれた人の証言を聞くような疑いの眼差しで振り返ろうとした瞬間!

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 CIMG9051.jpg

マルチリンクサスペンション、ロアアームカバーの隅っこに何かが。

ゴミ?カス?破片?

 

証言通りの異物を発見。

良かった、うそつき呼ばわりしなくって。

 

しかしナンだろう。老眼には厳しい大きさ。

黒い1~2ミリ程度の粒。

すり潰せるし黒く汚れる。

 

ザコ 「炭みたいですが;」

N氏 「炭?なんで車に?、炭発生器でも付いてる?、そんなバカなね(笑)」

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

 

付いてるぞ!炭発生器!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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思い当たる箇所の左リヤタイヤハウスカバーを外してみるとこの通り。

例の未確認物体が大量に、飛ばされずに残ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 CIMG7832.jpg

炭の粒で間違いなし。

 

 

 

 

 CIMG7829.jpg

炭粒の正体は、左リヤフェンダー内部に付く

カーボンキャニスター

燃料蒸発ガス排気抑制装置


内部に活性炭が入っていて、

ガソリン蒸発ガスを吸着させて、必要な時にエンジンに吸わせるもので、

ガソリン蒸発ガスを大気に放出しないようにするための装置です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 CIMG7828.jpg

その活性炭が、吸い口からどんどん出てきてしまってます。

 

 

 

 

 

 CIMG828s2.jpg

振動与えるとパラパラ、ふりかけのようにバラ撒かれます。

 

 

 

 

 

 CIMG8283.jpg

恒例の、中がどうなってるか調べようの時間です。

ケースをぶち切っちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 CIMG828s8.jpg

活性炭が出てこないように隔壁がありますが・・・・・・・・・

 

 

 

 

 CIMG8287.jpg

数箇所、完全に穴が開いてます。

 

 

 

 CIMG8298.jpg

隔壁裏側のスポンジ膜がボロボロになって、穴が多数。

これでは1mmの活性炭は通過しますね。

 

 

 

 

 

 

 CIMG8292.jpg

出るわ出るわ大量の炭

高級備長炭なら相当な金額ですよ。

 

 

 

 

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ケース容量満タンに入ってるようです。

 

 

 

 CIMG8273.jpg

カーボンキャニスター交換します。

出てくるところに目の細かい網をかぶせるのも手だねって意見も出ましたが

これだけ減ると能力も落ちて、ガソリン臭するかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんなこともありました。

930のエアクリーナーケースにツブツブが。

 

 

 

 

 CIMG8744.jpg

ねずみの糞みたいな顆粒が溜まってます。

 

これもまた活性炭の一種。

エンジンが吸う方向に出てきてしまってます。

 

 

 

 


 

 CIMG8747.jpg

右リヤフェンダーの中に、993と同じような円筒形のカーボンキャニスター付いてます。

実はカーボンキャニスターは昔からあって、

1960年代から自動車のガソリン蒸発ガス抑止装置として

活性炭が利用されてるんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 CIMG8301.jpg

え?

993のカーボンキャニスターの下にあるのは何って?


関西名物、たこ焼き器じゃないですかー!

関西地方の993オーナーのために

テクイプメントで用意されてたんですよ。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

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