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カテゴリ:Porsche

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身も心もポロポロですわ センサーコネクター

 

               

CIMG8550.jpg

ポルシェ964のクランクセンサー コネクターの問題です。

画像をごらんください。

黄ばんだ白や緑のコネクターと同じ形状のはずの黒のコネクター、

違う姿になっております。

中のオス端子が剥き出し。

周りの黒い樹脂がポロポロに砕けてしまって原型無くなってます。

黒: クランクパルスセンサー

緑:ノッキングセンサー

白:ヘッド温度センサー

 

 

 

 

 

CIMG3613.jpg

ひどくなるとこんな状態になって、かろうじて刺さってるだけ。

ショートや脱落の可能性大ですね。

と言う事で新品のクランクセンサーに交換するのですが・・・・

 

 

 

4044_99660610500.jpg

現在新品供給されるセンサーは、コネクターの形状が変更されてます。

若干角が丸く、オーバルタイプ

 

 

 

CIMG8565.jpg

車両側のコネクターが古いままで、長方形だと合わさりません

 

 

 

CIMG8557.jpg

なので、車両側コネクター変換セットも購入して、

端子作製を実施しなければなりませんよ。

 

 

 

 

 

CIMG8599.jpg

そうすることで、新しいセンサーを付けることが出来るんです。

 

 

 

CIMG8600.jpg

ちなみに、白や緑のコネクターは、ポロポロに砕けることはないのです。

材質の違いなのでしょうね。

 

 

 

 

CIMG8647.jpg

同じ年代のフェラーリさんも同じ現象が起きます。

 

 

 

CIMG8660.jpg

カム角センサーのコネクター端子が露出。

新品と比べると樹脂部分全てが無くなってるのが確認できます。

こちらの新品はコネクター形状はオリジナルと同じタイプですねぇ。

 

 

 

 

 

 

CIMG8748a.jpg

2個のクランクセンサーとカム角センサーが全部同じように

コネクターが消滅してました。

 

 

 

 

CIMG8704.jpg

砕けて無くなった端子が抜けないようにか、樹脂で固めて

応急処理が施されておりました。

 

 

 

 

CIMG8722.jpg

センサー交換して元のように固定できるようになってます。

クランクセンサーが2個なのは、V8エンジンの 

左右バンクに各1個ずつ使ってるようです。

 


 

 

 

CIMG0379.jpg

ゼッケンの作製&貼り付けをプロにお願いしました。

テラサイングラフィックの寺下社長、かなりこだわりの看板師です。

いつもありがとうございます。 

http://www.terasg.com/

 

 

 

CIMG0380.jpg

CIMG0383.jpg

さあ、どこ走りにいきましょう!


by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の重ステ仕様?

 

        

CIMG6344.jpg

エンジンオーバーホールの依頼を受けて入庫した964

えらいハンドル重いなーと感じまして

男の重ステ、RS仕様?なんって思ってました。

ところが、ステアリングギヤボックスを見ると、

ノーマルのパワステ用ギヤボックスが付いてる。


パワステオイルも入ってるし異音もしないし、なんでだろう?

不思議だなーと思いつつも作業進めるためにエンジン降ろしました。


 

 

 



 

CIMG6679a.jpg

エンジン右奥にパワステポンプ付いてます。

ポンプの圧送が悪くても重ステになるだろうし、

ポンプ交換して治すには高くつくなーと・・・・・

 

 

 

 

 

 

CIMG6678.jpg

パワステベルトも切れてないなぁ。

右のカムシャフトの後ろからベルト駆動でポンプ回してます。


わざと重ステにしてる感じでも無さそうですね。


と、ここでこの風景に違和感感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

CIMG5251.jpg

これが正常なパワステポンプ周辺の風景

 

 

 

 

 

CIMG6678a.jpg

これが違和感感じた風景

 

 

 

 

CIMG6681.jpg

これはダメだわー

 

 

 

G99314718701.jpg

新品のパワステベルト画像

 

 

 

708089_x800.jpg


コグドベルト(ツースドベルト)と呼ばれるデコボコの歯がついてるタイプのベルトです。

タイミングベルトなどに使われるタイプですね。

 

 

 

 

CIMG6686a.jpg

そのデコボコの歯が全部ずるりと無くなって

プーリーの歯と噛み合うこと無く、完全に滑ってました。

これではポンプも回らずパワステも効かないはずです。

思わぬタイミングで原因がわかって、安心して眠れそうですわ。

 

お待たせしました。ブログ更新。

3月年度末の忙しさに影響されて、押し押しの4月もあっという間に過ぎ、

もう5月となってしまいました。

こんなにブログ更新できないのも初めてです。


引き続きがんばります!

by zako

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロッカーアームシャフトへの小細工

 

       

CIMG0873.jpg

964ターボ 3.3 エンジン

バルブタイミングも取り終わって、最終の組み付け段階です。

930ターボのエンジンと全く同じと思いきや

964と930のハイブリッドなんですよ。

 

 

 

 

 

CIMG0582a.jpg

ロッカーアームを組んでいきますが、

ロッカーアームシャフトのクリーニング&組み立ても事前に行います。

 

 

 

 

CIMG0785.jpg

その時に、ロッカーアームシャフトにちょっと小細工を施します。

 

 

 

CIMG0787.jpg

ノーマルには使用しないOリングを用意

 

 

 

CIMG0786.jpg

Oリングを、シャフトの溝に挿入しておきます。


なぜそんなことをするのかは、過去の整備日誌を参照 ↓

「よくあるオイル漏れはこれ」

http://www.frosch911.jp/2009/07/post-27.html

 

 

 

 

CIMG0855.jpg

シャフトをカムシャフトハウジングに挿し込んで

 

 

 

 

CIMG0853.jpg

CIMG0872.jpg

ただ今、載せられ待ちのエンジンが3台

カレラ3.2

964カレラ2

356SC

 

ちょっと待ってくださいね、がんばります!

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

クーラント警告灯 冷却水温度異常

            

 CIMG0899.jpg

997GT3で水温異常の警告出ました。

走行してると急に冷却水警告灯点灯


最初はいいのですが走ってるとどんどん水温が下がることが判明

止まってると普通に上がるけど、走り出すと異常に下がりだす。

 

 

 

 

CIMG8907.jpg

こちらも同じ症状の出た997GT2

出かけてて走行中にクーラント異常の警告

負荷をかけずにスムーズに流してると水温低下。
 

2台同じトラブルってのが問題なので、日誌にしました。

 

 

 

 CIMG0903.jpg

水温計の端っこの赤色灯が点きますよ

動画はこちら 

 

 

 

 CIMG0906.jpg

診断機で読み取ると、水温エラー 下限に満たないとあります。

コンピューターの算出する数値以下になり、異常ですよと。

オイル温度がちゃんと上がってるのに、水温はそれに比べて低いと

言ってるのだと判断しました。

 

 

 

 

CIMG0913.jpg

何が原因か考えていかなければなりません。

一般的にどんな車でも水温異常はままあることなので、基本は同じです。

 

 

 

 

 CIMG1782.jpg

サーモスタットが開きっぱなしの可能性とか

 

 

 

CIMG1156.jpg

水温センサーの異常数値とか

 

 

 CIMG8903.jpg

クーランとシャットオフバルブとか、・・・・・

クーラントシャットオフバルブって?

その名の通り、冷却水遮断弁

 



 

 

 CIMG1872.jpg

どこに遮断弁を使ってるとかと言いますと

ミッションの横についてる、ミッションオイルクーラー

このオイルクーラーは水冷式なので、それにバルブを装着して通路を

開いたり閉じたりの制御してます。

 

バルブの作動動画はこちら 

 

 


診断機を使って強制的に繰り返しバルブを動かして確認します。

動画では動いてますが、実際トラブってる時は動きませんでした。

 

 

 

 

 

 

 CIMG8914sd.jpg

バキューム(負圧)を使ってバルブを動かします。

そのバキュームを制御してるのが、バキュームソレノイド

通常はエンジンかけるとバルブが作動します。

 

 

 

 

CIMG1979.jpg

バキュームソレノイドが壊れたせいで、シャットオフバルブが作動せず、

水温異常、冷却水温度が低すぎて、下限以下なので警告しましたよー!

ってのが今回のトラブルでした。

 

シャットオフバルブ作動せずってことはバルブ開きっぱなし。

作動して初めて閉じる。

つまり壊れたときは安全重視で、開いたまま冷却水を通す方にしてます。

壊れて閉じたままのほうが大きな故障になるからって考えです。

 

 

 

CIMG1140.jpg

不思議だったのが、なぜミッションオイルクーラーの通路バルブが開きっぱなしになると

走行中に水温が異常に下がるのか?

走ってラジエターに風が当たると、水温がどんどん下がる・・・・。
 

普通はサーモスタットが付いてるから、水温が上がるまでは

ラジエターが冷えようが冷えまいが関係ないんです。

ラジエターに水が回りませんから。
 

なのに今回はサーモスタットが開いてないぐらい水温が低いのに

ラジエターに風が当たると水温が異常に下がってします。

おかしいなー??


そこで複雑な冷却水配管の流れやエンジンルームの配管をじっくり観察して

なんとかわかったのが、

ミッションオイルクーラー水路が一周して帰る通路が、

サーモスタットをバイパスしてるってことです。


サーモスタットが開いてなくても、

エンジン → ウォーターポンプ → ラジエター → ミッションオイルクーラー →エンジン

の周回路が成立して、走行風を浴びて水温がどんどん下がる現象が起きてました。


 

●サーモスタット

エンジン → ウォーターポンプ →  ×   エンジン
                             ↓             ↑    
       
                      ラジエター   → サーモスタット開     

 


●サーモスタット

エンジン → ウォーターポンプ  →  エンジン
            ↓            ×

            ↓           ↑ 
           ラジエター  →  サーモスタット閉

 



●今回 (サーモスタット閉)

エンジン →ウォーターポンプ →  エンジン
            ↓         ×
            
            ↓         ↑

           ラジエター → サーモスタット閉
            ↓

            ミッションオイルクーラー  → エンジン

 

ちょっとわかりにくいですが、自分が覚えておくために残しておきましょうかね^^

最近何でも忘れっぽくて・・・・

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オールペイント、全塗装って大変なのよ。

  

                

CIMG2897.jpg

全塗装の依頼がありました。

一見オリジナルで問題なく綺麗に見ますが、

赤は微妙に色あせて、まだらになったり薄らいだりしやすいのです。

磨きやコーティングでは一時しのぎだと感じられたようです。



一生の相棒ですから、美しい本来のガーズレッドを取り戻したいとの

オーナーさんの熱い想いがありました。


 

 

 

 

CIMG4002.jpg

そうと決まれば、バラシが始まります。

全塗装にもいろんなコースがあるでしょうが、仕上がりにこだわるのであれば

パーツは全て外すのが鉄則です。

マスキングテープではどうしても境界の際が完璧ではありませんから。


 

 

 

CIMG4011.jpg

案外いろんな物を外さないといけないのですよ。

手間もテクニックも必要です。

 

 

 

CIMG4032.jpg

フロントフェンダーとカウルトップパネルの隙間モールは曲者です。

抜いたり入れたりが非常にやりにくい・・・・・



 

 

 

CIMG4030.jpg

今回は同色全塗装なので、まだやりやすいですが、

色替えとなると、ドアを開けたところや、奥の奥まで塗る必要があったりして

更に手間がかかります。もちろん料金も違ってきますね。

ドアミラー配線も、「どうして?」って構造ですし、

ドア内張り脱着は、ドアアウターハンドル分解に必要な作業です。

 

 

 

 

CIMG4060.jpg

比較的綺麗な固体なので、さっと塗るだけでいける?と思ってましたが、

よく観察すると、ドアやフェンダーにエクボが多数。

このまま塗装するわけには行かないので、板金修理が発生します。
 

ドアハンドルは外します。
 

 

 

CIMG4052.jpg

反対のドアもエクボが多数・・・・・

 

 

 

CIMG4044.jpg

これまた綺麗に見えたバンパーも、傷や擦れがあって

補修しなければいけませんでした。

 

 

 

CIMG4200s.jpg

で、フロントガラスを外すと、シールの下から錆がー;;;;、

幸い穴が開くほどではありませんでしたが、当然補修しなければいけません。

しっかり除去しないと後からまた出てくるのは間違いないですから

 

 

 

 

 CIMG4041.jpg

 外したパーツは全部洗浄します。

跳ね上げた泥や砂がいっぱい詰まってます。

塗装のときのゴミ噛みの大敵ですから!

手間かかってるでしょー!

 

 

 

 

CIMG4198.jpg

一応この状態で塗装屋さんに運びます。

フロント、リヤ、リヤサイドのガラスを外してます。

ランプ類、ワイパー、ミラー、モール、クレスト、エンブレム、

丸裸。
 

よく、「全塗装したらいくら?」って聞かれます。

どこまでバラします?どこまでゴム部品替えます?でかなり変わりますよ。

今回のように補修箇所のありなしでも違ってきます。

パネルの下に錆が広がってたり、パテがてんこ盛りだったりしたら最悪です。

メタリックカラー、ソリッドカラーでも上下します。

要因がいろいろあって簡単には回答し難いってことをご理解ください。

 

 

 

 

 

 

 

CIMG4233.jpg

苦労の記録を記念撮影しておきましょう。

 

 

 

CIMG4236.jpg

ドアの内張り関係一部とガラスは写ってません、。

 

 

CIMG4242.jpg

ボディー以外にもこれだけのパーツを塗ることになります

サンルーフ無しでまだ良かった、

 

 

CIMG4245s.jpg

ネジや小物も分けて保管

 

 

CIMG4237s.jpg
CIMG4241s.jpg

CIMG4244s.jpg

塗り終わって帰って来てからの組み立てが一番大変;;;

完成した美しい930を見て感動するまで

もうしばらく時間がかかります。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 
 
 
 
 

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