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カテゴリ:Porsche

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急に燃料臭いは何かありますよ

           

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症状: 最近特に燃料臭い、室内でも窓を開けないと乗ってられない。

車体下には特に漏れてるようには見えないが・・・・・

 

 

 



 

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 エンジン下部、左バンクカムカバー周辺が赤茶けて変色した跡あり。

 エクスチェンジャーにも・・・・・

 

 

 

 

 

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車体フロント側の燃料ポンプ周辺を疑ったけど、問題なし。

よく調べてみみると、エンジンルーム左奥で漏れてるのを目視で確認

けっこうポタポタ落ちてくるじゃないですか。

下は、ヒートエクスチェンンジャーなので何かと問題です。

即修理しましょう。


しるしの箇所がジョイントになってる燃料リターンホースパイプ脱着です。

 

 

 

 

 

 

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幸い、パイプ接続部がエンジンルームにあるので長ーーーい配管を

外すような作業は必要無さそうです。

 

 

 

 

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燃料リターンパイプホース

金属パイプとゴムホースが一体になったパーツです。

 

 

 

 

 

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一部ゴムホースで、このホースが痛んでます。

993で燃料もれは珍しいです、初めてかも。

 

 

 

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表皮も腐食したようになってますがガソリンでやられたのでしょうか。

パーツ交換で対応したかったのですが、

値段調べて驚愕

11万円!

高すぎるしょう。

 

 

 

 

 

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と言う事で、ホース修理屋さんにて

ゴムホース部分だけを交換してもらいました。

これで十分問題ありません。

値段も4分の1以下で直ります。
 

 

 

 

 

 

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燃料臭いなーは、何かあります。

必ず点検してください。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あえてオリジナルの〇〇ヘッドライトへ

 

            

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クイズ 「このパーツ、何かかりますか?」

わかったらけっこうマニア


 

 

 

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フロッシュのショールームにある1976年911Sのヘッドライトは

他の911ライトとちょっと違う

このライトは、通称 〇〇ヘッドライトと呼ばれるタイプ

その特殊なネーミングとスタイルゆえ、ほとんど交換されてしまってて

今となっては希少なものになってるんです。
 

アフターに交換するのはもちろんヨーロッパデザインタイプのライト。

この〇〇ライトは、USAとそれに準ずる日本仕様で、

実はナローからカレラ3.2まで長く使われてきたタイプなのです。

 

 

 

 


 

 

 

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その〇〇ヘッドライトの内側に見えるのがクイズの答え。

当然ヨーロッパタイプには使われてないパーツなんですね。

 

 

 

 

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その希少なヘッドライトにあえて戻そうかと。

78年 930ターボ、ディーラー車のオリジナルの姿に。


〇〇ヘッドライトの中身の構造はEU仕様とは全然ちがいます。

 

 

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電球もH4Eと言う少し特殊な電球で、ハイロー切り替えは同じですが

台座の形状が違います。

あまりに暗いので、そこは最新のLEDに加工して装着しました。

 



 

 

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せっかくのオリジナル仕様ですが、プラスチックのリングが

紫外線で黄ばんでしまってるので塗装してリフレッシュです。



 

 

 

 

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ちょっと可愛くなったとオーナーさんの感想。

よりカエルっぽくなりましたね。

 

 


 

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ナローのメッキ時代は、このタイプのリングもメッキです。

 

 

 

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こちらはメッキリングのヨーロッパライト

 

 

 

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ちなみに、ライトのリムカバーがボディー同色のタイプは

取り外すとライト黒いリング。

車検時などに調整するための光軸調整スクリューが露出します。

 

 

 

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今日は、超大型で猛烈な台風21号のせいで日曜日なのに誰も来店なし。

早めに終わっても選挙速報しかテレビもしてないだろうな~。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

シフトフィーリングの違和感

  

         

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930のシフトフィーリングが何にか違和感あるので点検です。

915系ミッションのシフトは、基本カタカタしてて遊びは大きくて

曖昧なイメージではありますが、

そんないつもの感じでは無く、ゴムみたいなぐにゃっとして反発するような感触。

 

 

 

 

 

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経験からして、怪しいのは後ろ側のシフトジョイントのブッシュ

リヤシート足元のサービスホールの蓋を開けてトンネル内部をチェック

 

 

 

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     この部品です

     シフトジョイントカップリング

 

 

 

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ブーツに隠れるようにシフトジョイントカプリングが見えます。

 

 

 

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これがそのジョイントパーツ

純正だとこれアッセンブリーで16000円ほどします。

取り付け時には前後左右の微妙な調整が必要です。

外すときに位置決めマーキングするのをお勧めします。

 

 

 

 

 

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アッセンブリー交換はもったいないから、崩れた樹脂部分だけを取り除き、

ゴムホースか何かを流用して修理してありました

 

 

 

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ゴムで修理したもんだから、ブニュっとした変な感触になってたのですね。

最初のゴム的な感じってのが正解だったと納得しました。

 

 

 

 

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アフターパーツで樹脂部分だけ買えるので、補修しましょう。

半額ほどで修理可能です

 

 

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些細なことかもしれませんが、材質の違いでずいぶんフィーリングが

変わるもんだと実感する箇所ではありますね。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

深夜に突如山奥で6MTギヤ変速できず

 

               

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最近の充実したロードサービスのおかげでなんとか帰還できた6MTのボクスター。

深夜に見知らぬ土地の山奥で突然ギヤが抜けず入らず立ち往生。

さぞかし違う意味で恐ろしい思いをしたことでしょう。

心霊現象を疑ってもきりがないので

科学的な原因を究明せねばなりません

 

 

 

 

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ミッドシップのボクスターはエンジン後ろにミッションあります

そのシフトリンケージ系の作動がおかしいのは間違いない。

しかし目視では何も外れたり破損してるようには見えません。

試しに手動で直接ミッション横でギヤをニュートラルに入れると

シフトレバー押す側はギヤはいります。1,3,5は。でも抜けません。

そして、レバー引く方向のギヤ、2.4.6は入りません、スカスカです。

繋がってる感じがしませんな。

どこかで接続が切れてる感じ。

不思議だね見た目ではわからないのに。

 

 

 

 

 

 

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シフトワイヤーケーブルの接続を外してみると判明しました。

ワイヤーケーブルと言うかシャフトと言うか、筒の中で切れてます。

一応筒に入ったままでスライドするだけなので

外から見ただけではわからなかったんですね。

隣の正常品ぐらい深くシャフトが入ってるので、切れてても

わからないんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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なぜ奇数ギヤはシフトできて、偶数ギヤは入らないのか?

あくまでも強制的にニュートラルにしてからの動きですが

見てみるとわかります。筒の中に切れた方のワイヤーケーブルが残ってて

反対側から押す方の動きに対してはシャフトを押し出すので、シフトできますが

引くほうに動くときはワイヤーだけ引いてシャフトは引っ張られないので

シフトできなかったんです。

実際の現場では奇数ギヤに入ったまま引く動きが出来ずに

変速不能状態になりました

 

 

 

 

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切れたワイヤーケーブルの断面です

たくさん束ねたワイヤーが全部切れたら最後ですね。

順番に切れたのか、一気に切れたかは不明

 

 

 

 

 

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2本セットの新品ワイヤーに交換です

987ボクスター 3万キロ弱なのになー、切れますか?・・・・

 

 

 

 

 

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センターコンソール内部のシフトノブレバー下から接続

 

 

 

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ワイヤー微調整機能がここにあります。

 

 

 

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2本セットでサイドブレーキレバー下を通ってます。

ちょっと面倒ですね。

 

 

 

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室内からエンジンルームに突入

しかもエンジンの上に向かってグイーーンと

 

 


 

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そのままモロにエンジンの上をケーブルが通過

 

 

 

 

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2本のケーブルはミッション横、左右に分かれて吸い込まれていきます

 

 

 

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そしてケーブルのボールジョイントはそのままシフト機構に接続されます。

ちなみに、今回のようにシフトが抜けなくなったら、

ミッション横のこの鉄でできた円盤状のリンクを

手動で動かせばニュートラルにできます。

と言っても、深夜に人里はなれた山奥で、

車の下にもぐってがちゃがちゃしてる姿を想像してください。

知らない人が見たら、間違いなくヤバイ状態でしょうね ^^;

「でた~~~!!」

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ツインプラグの奇妙なトラブル

      

 

 964のツインプラグのシステムの簡易チェックを動画で見てもらいました。

エンジンがストップすることは異常です。

不思議ですが、タイミングライトで見る限り両方の系統ともスパークはしてます。

しかし、エンジンに点火できるほどでもなく、まばらに通電してるような様子でしたね。

 


 

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ごらんのように964は2系統の点火系がありそれぞれ6本ずつ独立はしてます。

12本のプラグはありますが、片側システム停止しても6本で回ります。

気がつかずに乗ってる人がいるぐらいで、

普通程度ならエンジン回ってて走ることは出来ますね。


過去の整備日誌にもこんな事例が・・・・↓

 http://www.frosch911.jp/2010/07/-porsche964-107.html

 

 

 

 

 CIMG2782.jpg

動画でわかるように、手前側(左側)の点火コイルが悪くなってました。

右のイグナイタのコネクター抜くとエンストしました。

つまり左側の点火系は働いてないってことなんですよ。

 

 

 

 

 

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いつかは不明ですが、コイルは過去に2個とも交換されてますね。

新車時は黒いコイルです、シルバーのコイルは後から供給された証拠です。

それがまた悪さしてるんです。

コイル単品の抵抗値を計っても、異常な数値ではありませんでした;;

困ったものです。

 

 

 


 

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ちなみに、964のツインプラグのデスビは、シャフトは1本ですが

双子のようなタイプになってます。

中のベルトでお隣さんを回してます。

 

 

 

 

70年代までのポルシェのツインプラグは、こんな巨大なデスビキャップ1個で

12本の火花を分配するタイプでした。

「レーシングカーは凄いでしょ!」  感は十分あります^^

 

 

 

 

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このツインプラグエンジン

なんか憧れちゃう風景なんですよね~

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

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