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カテゴリ:Porsche

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964 ティプトロ警告灯の怪

   

       

CIMG2241a.jpg

964のティプトロの不具合に出会いました。

なかなか丈夫で有名なTIP なので、不思議な気持ちで診断です。

 

 

 

 

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ティプトロの不具合は時計の中の警告灯で知らせます。

警告灯が点灯すると、フェールセーフが働き3速固定になりまして

走るのが精一杯な状態になってしまいます。

 

 

 

 

 

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警告灯が付いたら、まずは診断機。

ところが故障はなし」

いったいどうしたことでしょう?

故障してるとは言うけど、故障は無しよって。

なんて意地悪な。

 

 

 

 

 

 

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こうなると、現状をモニターして数値や作動などを観察するしかありません。

簡単内容ではありますが、何項目かは上記のように診ることができます。

実際はトラブルの少ないTIPをこうして診る事はあまりありません。

 

 

 

 

 

 

 

CIMG9244.jpg

その中で、こんな項目に気が付きました。

調整圧力0.0bar

ティプの装置の中で、圧力を検出するセンサーは付いてません。

なのにbar という単位で表示?

 

 

 

 

 

CIMG9299.jpg

実は、時々警告灯が消えて、正常に戻るときがあるのです。

その瞬間は、この調整圧力が0.33barと示されます。

しかもアクセル踏むと数値が変動します。

と言う事は、警告灯付いてるときは0.0bar で異常と言えますね

ティプトロ自体に圧力センサーが無いとなると、

何かそう示すために利用してるものがあるな?

それは何かと考えたら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ティプのコンピューターとエンジンのコンピューターはお隣さん。

エンジンコンピューターはMTもAT車も同じものです。

ティプのコンピューターが横に追加されてるだけです。

 

 

 

 

 

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配線図では、エンジンコンピューターから LOAD SIGNAL

ATコンピューターに送ってることが判明。

ちなみに、エンジンスピードと点火時期も共有してるようです。

 

 

 

 

 

 

 

CIMG9662.jpg

LOAD SIGNAL、負荷信号はエンジンコンピューターのモニターでは

数値がちゃんと出てます。

しかし、エンジンCUからティプCUにはそれが送れてない。

 なのでティプの情報では、

負荷信号を元にした調整圧力が0.0bar 表記なんでしょうね。

  (当然、 配線&端子の接触不良、断線はチェック済み)

 

 

 

 

 CIMG9447.jpg

と言う事で、ティプの警告灯を点灯させ、

でもティプは壊れてないので故障はゼロと表示させて

大事な信号を出せなくなった エンジンコンピューターを修理することになりました。

新品は45万円とのこと、それはあまりにあんまりなので

修理してもらって半額以下で直します。

(壊れ方、直し方で金額はさまざま)

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドライトリムあれこれ

 

              

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911のヘッドライトリムカバーご存知?

70年代後半から、ボディー同色カラーに塗られたカバーが装着されてます。

 

 

 

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カバーを外すと、ライト光軸調整ネジが出てきます。

車検時などはライト調整するのにこのカバー外さないといけませんね。

ヘッドライトリムはメッキ以降、半つや消しブラックに塗装されたのが全車標準です。


 

 

 

 

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リムカバーは下のネジ1本で固定。

 

 

 

 

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半つや消しライトリムをメッキタイプに交換するキットが

海外で販売されてます。

70年代前半モデルのようなメッキライトリムに変身しますよ。

 

 

 

 

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メッキリム&ネジキット

けっこう綺麗なメッキ仕上げ。

交換するにはヘッドライト全バラシが必要です。

 

 

 

 

 

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こうするとちょっとクラシカルな雰囲気出てきますよねー。

 

 

 

 

 

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同色リムカバーを上からかぶせると元通りに。

気分によって装着しようかな?とオーナーさん。

そのために痛んだ塗装をやりなおしてくださいと依頼受けました。

グランプリホワイトの塗装面に細かいひび割れが出てきてましたので。

 

 

 

 

 

 

CIMG2080.jpg

ひび割れた塗装は全剥離しないといけません。

剥離してみると綺麗なゴールドの下地が・・・・・・

真鍮製でしたね。

 

 

 

 

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ぴかぴかにバフかけたら純金リムカバーになりそうな感じ。

ちなみにスチール製もあります。

磁石に付くか付かないかで判断できますよ。

 

 

 

 

 

 

CIMG2085.jpg

純金リムもあり?なし?


なし!、と言う事で塗装することに決まり。

塗装屋さんにお願いすると面白いジグを用意してました。

 

 

 

 

 

 

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ヘッドライトリムカバー塗装用、

リムカバー乗せ台~ (ドラえもん風に)

外してあったイエローリムカバーを試しに装着してみました。

 

 

 

 

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リムカバーのネジ穴を利用してぶら下げると、どうしてもブラブラするし

肝心のボディー上面になる側が下になって塗りにくいし

なんか気分がわるいと言う事で、なるべく車体装着状態に近い角度で

固定して塗れるようにしたかったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

CIMG6186.jpg

これで納得いく塗りができるんだそうな。

何事もいい仕事しようとすると、ひと手間がかかるんですよね。

そんなにリムばっかり塗る仕事は無いでしょうけど、

必要なときに無いと困るという物です。

 



 

 

CIMG2625.jpg


リムカバーの裏もツルピカ仕様

案外内側は適当な塗りで終わってるのですが

お客さんが気分によって脱着するであろうとの話をしたので

裏がいい加減な仕上げでは恥ずかしいと。
 

最初に裏を塗って乾かして、マスキングして

あの専用台に乗せて表を仕上げ塗装することで、

両面ツルピカ仕様になるということなのね。

ご苦労様でございます。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

プロトタイプのECU装着車

 

        
 

CIMG1706.jpg

993のティプトロニックの警告灯が点灯

Tipの警告灯が点くと、3速固定になり、一応走れますが正常では無いので

症状が出てるうちに入庫してもらいました。

勝手に直ってしまわないうちに早急に診断機にてチェックが必要です。


このたびは、AT内部の装置を動かすための電源が来てないエラー。

検証のために電源の状態、配線の断線、接触不良などチェック。

 

 

 

 

 

 

CIMG1800a.jpg

ティプトロコンピューター本体不調が疑わしく、

運転席下に付いてるECUを外して点検しました。

 


 

 

 

 

CIMG1801.jpg

いつも見てるコンピューターと雰囲気が違うのでよく見てみると

PROTOTYPEN の文字が・・・・・

プロトタイプのコンピューターがなぜここに?

ちゃんとボッシュBOSCHのシールも貼ってるし、

適当に貼った感じではない、ちゃんとしたPROTOYPENシールだし

 

 

 

 

CIMG1807.jpg

簡単に蓋が開けられるように、金属バンドだけで締めてあるだけでした。

中古車なのでいつどこで誰が装着?は全くの謎です。

 

 

 

 

 

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ワンタッチバンドを外して、基盤をチェック

 

 

 

 

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一部が完全に腐食

モケモケになってます。

 

 

 

 

 

CIMG1813.jpg

こちらも錆てる。

汚れ落としてクリーニングしてみたものの、症状は改善されなかったので

これはちょっとあきらめました。

 

 

 

 

 

 

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中古良品純正ノーマルをゲットして、交換。

無事に現在も快適ドライブされてます。

謎の残る修理でしたねー?????

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

リレー不良の原因箇所探し

 

       

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964,993のファンリレーの話なんですが

フロント左のエアコンコンデンサーファンや右のオイルクーラーのファンが

断続的にブォーン、ブォーン、ブォーンと変な回り方することあります。

そんなとき怪しいのが、フューズBOX内のファンリレーです。

 

 

 

 

CIMG0280.jpg

それぞれのリレーは隣りあわせで同じものが並んでるので

試しに引っこ抜いて入れ替えてみて、症状が改善されたら

リレーが悪いと判断できます(稀に両方悪いことも・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

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リレーには製造年月日が書いてまして、

壊れてるのは新車時の1989年物。

20年以上になるのでいつ壊れてもおかしくないですよね。

 

 

 

 

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中には高速回転用のコイル&スイッチと、低速回転用のコイル&スイッチが。

どこがどう壊れてるのかを知りたくなるのは世の常。

 

 

 

 

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基盤のハンダ割れは、電気装置のお約束。

でもこのリレーは違いました。

電気コイルの導通が無いのが原因です。

 

 

 

 

 

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じゃあ、コイルの何が悪いのかを知りたくなるのが世の常。

コイルを解いたら、長いこと長いこと。

もじゃもじゃの銅線がかなり出てきます。

 

 

 

 

 

 

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どこが断線してるのか探すのも困難だな~

最近、老眼気味でこんな細い線見えません・・・・・;;

 

 

 

 

 

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イライラしてきて、ワーーーーーとなる直前に見つけました。

焼損してますね。

なんで焼損したのか、原因追及を・・・・・

やめました。きりがないので。

劣化ですね、と言うことでご勘弁を。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

ティプトロのフィルターも交換しますよ

 

          

CIMG6353.jpg

ポルシェのオートマと言えば「ティプトロマティック」

普通のトルクコンバーター式のATですが

非常に丈夫で故障の話はあまり聞きません。

でも定期的なメンテナンスがあってこその信頼性です。

そこで、ATF交換とフィルター交換も実施しました。

ティプトロ下のオイルパンを外して内部を確認します。

 

 

 

 

 

 

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オイルパンの底に何か黒い物体があります。

 

 

 

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物体を良く見ると、小さなコンニャクみたいな形。

実はこれ、鉄粉吸着のための磁石なんですが、

 

 

 

 

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鉄粉が積もって、モコモコした感じになってます。

触るとこの通り。

綺麗にクリーニングして、また装着しなおします。

 

 

 

 

 

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ATのバルブボディーにATFフィルターが付いてます。

薄いプレート状のフィルターです。

 

 

 

 

 

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非分解のフィルターですが中を見たくて分解してみましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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簡単な構造ですが、大事なフィルターであることがわかります。

 

 

 

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フィルターの底には無数の大き目の鉄粉が堆積してました。

けっこうな量なので驚きです。

 

 

 

 

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薄い金属の網目のフィルターです。

 

 

 

CIMG3524a.jpg

こちらも鉄粉が引っかかってます。

ちゃんとフィルターの役目してますし、

これを見ると大切であることがわかりますね。

 

 

 

 

 

 

CIMG6363.jpg

フィルターとOリング、パンパッキンを新調します。

ATFはオイルパンドレンから抜くだけだと半分も抜けないので、

オイルパンごと外して、こうしてメンテすることをお勧めします。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

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