FROSCH BLOG

2015年02月アーカイブ

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クラッチ滑りの原因は?

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964のクラッチが高回転時に滑る症状で修理です。

ペダルの踏み応えも違和感があります。

ミッションの入りも若干悪いようです。

何が原因してるのでしょう?

ミッション本体を下ろしての作業です。

 

 

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クラッチ板の状態ですが、外周部と内周部で当たりが違ってます。

全面が綺麗に密着してない様子がわかりますね。

圧着面積が十分でないので滑ってると思われます。

 

 

 

 

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クラッチカバーを見てみると、もうひとつの原因がわかりました。

 

 

 

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ダイヤフラムスプリングの一部に亀裂が・・・・・

これでは、均一の圧着力で押さえられないと思います。

クラッチペダルを踏んだ時の違和感はこれも原因でしょう。

 

 

 

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クラッチカバーの圧着プレート面に定規を当ててみますと。

 

 

 

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これだけの隙間ができています。

クラッチ板の外周と内周で当たりが違ったのはこれのせいです。

プレートが変形して均一に押さえれず、すべりを起こしてました。

切れが悪いのも、カバーの変形やスプリングの亀裂が原因で起きますね。

 

 

 

 

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クラッチオーバーホール時は、クラッチ板、カバー、ベアリングの3点セット

交換することが大事です。

 

 

 

 

 

 

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ミッション下ろしたついでに、気になる箇所を修理しましょう。

レリーズフォークのブッシュ交換です。

初期のメタルタイプから樹脂タイプに変更です。

シャフトとの相性の関係で、樹脂にすることで軽くスムーズに動き、

ペダルのフィーリングが良くなります。

 

 

 

 

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クラッチレリーズシリンダー(油圧シリンダー)も要点検です。

新車から換わってなければ交換お勧めします。

 

 

 

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シリンダーのホースも劣化しやすいので同時交換です。

 

 

 

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ミッションのシフトリンケージのブッシュも確認しました。

硬化して崩れてくるようだと、交換したほうが良いですね。

 

 

 

 

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ブッシュのみの交換もできます。

よく、「クラッチオーバーホールはいくらかかりますか?」と聞かれます。

基本の料金はわかるのですが、その他整備の必要な箇所があることがほとんどです。

概算見積もりプラスアルファが発生することがあると思ってもらえると助かりますね。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

ポルシェ レストラン 

世界初のポルシェ レストランがオープンしました。

The Momentum by Porsche

東京へ行った際には、立ち寄ってみましょう。

どんな内装で、どんな料理が楽しめるのか、とても興味があります。

 

 

http://www.porsche.tokyo/

 

 

 天井からたくさんのポルシェがぶら下がってるように見えますが・・・・・・

 

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COPPA DI HIMEJI 2015

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あと2週間ちょいでコッパディ姫路が開催されます。

チームフロッシュからは、74カレラと 2002ターボが出場しますよ。

http://www.coppadikoumi.com/himeji/  

 

 

 

 

 

 

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1日目は 姫路城スタート、たつの市のそうめんの里、龍野クラシックゴルフ倶楽部

淡路の震災公園を経由して、ウェスティンホテル淡路にて宿泊

2日目は、セントラルサーキット、市川町文化センターで姫路城ゴールです。

100台近いクラシックカーの走る姿が見れるので

どこか経由地で見物するのも良いかと思いますよ!

 

 

せっかくなのでフロッシュチームは真っ赤なウェアを用意しました。

マルティニレーシング ウィンドブレーカー

 

 

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首の後ろがお洒落 

全部マルティニ ^^ 

 

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限定シリアルNo.入りにつられてしまいました・・・・・;

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

 

過信してはいけません

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エンジン不調の964

信号待ち後の発進時にエンジン不調で走れず、エンストする場合も。

加速しようとアクセル踏むも、バラついて不調&バックファイア、

エアフロが吹き返しでポコンッ!て音がしたり、

冷間時、温間時どちらも不調です。

なんともない時もあれば、まともに走れないときがあります。

 

 

 

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まずは診断機で確認

ホール信号エラー とエアフロセンサーのエラーが入ってます。

 

 

 

 

 

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エアフローのエラーは消去できても、ホールセンサーのエラーは

現在発生中エラーで消去できない、もしくは消去できても

すぐに入力されるといった状態です。

 

 

 

 

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ちなみに、ホールセンサーとはデスビの中に入ってるセンサーで、

気筒判別センサーとも言えます。

エンジンの回転を見てるクランクセンサーに対して、

ホールセンサーは 1番気筒の位置を確認してるんですね。

 

 

 

 

 

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じゃあ、診断機の言うとおりにホールセンサーを交換すればいいじゃん?

ダメです、

簡単にはいきません。 

ホールセンサーは、ディストリビューターアッセンブリーでしかパーツ供給されず

単体では入手不可。

ASSYは 20万円もする高価なパーツです。

交換しても直りませんでしたでは済みません。

それにホールセンサー不良では、エンストや極端な不調の症状はでません。

今回の故障はホールセンサー交換で直るとは思えません。


エアフロセンサーもそうです。

エンジン不調の時に、ポコン!とバックファイヤが吹き返したことで

エラーと認識されるみたいで、直接の不調とは関係なさそうと、

いろいろ調べていくうちに判断できました。

 

 

 

 

 

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964でエンジン不調が出たときに試したいことがあります。

ツインスパークの964には、点火コイルとイグナイターが2セット並んで付いてます。

片方のイグナイタのコネクターを抜いて走ってみるんです。

コネクターを抜くことで、その側の点火系がストップします。

片方ずつで試してみて、もし不調が改善したら、

ストップさせた方の点火系がトラブッてる可能性大です。

 

 

 

 

 

 

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結局、診断機の表示したホールセンサーでも、エアフロでもなく、

不調の点火コイルが悪さして、エンジン不調を起こし、ノイズを出し、

今回のようにエラーを発生させていました。

コイルは、自分が悪いのに、ホールセンサーが悪い!と・・・・。

危うく騙されるところでした。

診断機をだけを信じてはいけない特徴的な事例でした。

 

 

他には、コイル不調が原因で走行中にメーターの警告灯を誤点灯させたり、

冷間時にエンジンがかからなくなったりすることもあります。

 

 

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点火コイル自体の問題や、スパークプラグ、デスビキャップ、ローター、コードの劣化が

コイルやそれぞれに負担をかけあっている可能性もあります。

トータルなメンテナンを行うことが大切ですね。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

スポルトマチックで Fun to Drive!

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希少なスポルトマチック車が3台も入庫してるフロッシュです。

非常に珍しい光景といえるでしょう。

ご存知ですか?スポルトマチック

言わば、MTベースのセミオートマ車です。
 

 

 

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シフトレバーを見る限り普通のマニュアルミッション車と同じよう。

 


 

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でもペダルを見ると 2ペダル。

クラッチペダルはありません。

 

 

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シフトパターンに特徴が。

「P」 パーキングなんて表示があります。

L,D,D3の 3速仕様

76年からは3速MTで、それまでは4速MTでした。 
 

 

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シフトレバーの根元に見なれないパーツが付いてます。

 

 

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これはスポルトには重要なパーツで、

クラッチペダルを踏む代わりに、シフトレバーを操作する瞬間にクラッチを切る為の

スイッチになってます。

よく観察すると、普通のMTシフトレバーは1本物のパイプですが、

スポルトはスイッチの上側下側でシフトレバーのシャフトが分割されていて、

ごくわずかに遊びが作ってあるんです。
 

 

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シフトを、前方もしくは後方に動かす動作をすると一瞬先に接点がONし、

スポルト機構が働き、クラッチを切ります。

そのままシフトレバーを倒すとMTのギヤが入るというわけです

それを一瞬で行ってます。

まさにセミオートマの機構ですよね。
 

 


 

 

 

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ミッション本体にスポルトの特徴であるバキュームダイヤフラムが付いてます。

エンジン負圧を利用してクラッチを機械的に作動させます。

ミッション内部には、クラッチ板やクラッチカバーが当然装備されてますし、

エンジンオイルを共用してる トルクコンバーターも付いてます。

MTギヤを1速に入れたままで停車してもエンストしないのは

クラッチは繋がってるけど、トルコンがスリップしてくれてる状態ですね。

 

 

 

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68年から75年までのスポルトは4速ギヤです。

Pはパーキング。MT内部にパーキングロックレバーを装備してあるのも特徴です。

 

 

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ナローのノブにはオレンジのリング付き。

お洒落です。

オートマ限定免許でも乗れる希少なクラシック911

乗ってみるとけっこう楽チン、でも自分でシフトチェンジしないといけないので

案外スポーツして楽しいクルマ。

そんな珍しい911たちです。

by zako

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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