改良部品、対策部品、後期型部品
何万点と使われてる部品も、そのつど改良、改善、対策、変更されていくものです。 そんな場面があったので報告を。 996のMTで、クラッチを踏むと、ペダル ~ クラッチまでの動作部分で、 ギリギリ、カリカリといった異音&ペダルへの体感がありました。 クラッチのディスクやカバーは最近交換されてるようなので、 その他の部分と考えられます。
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一番疑わしいのが、このレリーズシリンダー ペダルからの油圧を受けて、この油圧シリンダーが働き、 クラッチを切るように動きます。 このシリンダーは、かなり品番変更されていて、わかるだけでも7回変わってます。 日々改良、対策が行われてるようです。 現在は996,997の共通部品で、996品番から、997品番になってますね。
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このレリーズレバーの力点になる穴ぼこです。 金属同士なので、磨耗しますし錆びてしまい、異音を発生させますね。
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すいません、レリーズレバーと言っても??ですよね。 (ベアリングは画像中央の銀色に丸く見えるパーツです) ベアリングを油圧で押して、クラッチカバーに押し当てます。
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その下に並ぶのが付属品で、改善前、改善後が並んでます。
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改善前のレバーの支点になる箇所です。 かなり磨り減り磨耗して、ピカピカに光ってます。 受け側は黒い樹脂製ですが、金属のレバーの接触面を磨耗させてしまいます。 光ってる部分の間の、丸いくぼみに注目!
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さっきのレバーの丸いくぼみの部分が、合わさる付近のポッチリ画像です。 ミッションケースにねじ込まれてます。 実際は合わさらず、役に立ってないパーツです。 なぜ、ここに付いてるかは??です。
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さっきのポッチの新旧対決 短い旧型に比べて、新型は長くなってます。 なぜかと言いますと、
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レバー側の新旧対決でわかります。 左の新型レバーには、穴ぼこだけになってるのわかりますか? 旧型の磨耗する2点支持の受けをやめて、 新型は、穴ぼこでさっきの長くなったポッチで受けて、支点にするように 改善されてるのでした。
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こうして、改良してあるパーツを組み込むことで、 ひとまず、異音や違和感は改善されるのでした。 めでたしめでたし。 by zako
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