目が回る ディストリビューターの話
ディストリビューター 知ってます? 最近のクルマを触る人は知ってても見たことないかもしれません。 点火系も新しいクルマになると、火花分配器のデストリビューターなんて 付いてないですから。 まして、中に入ってるポイントの調整なんて、整備士試験でしか聞いたことないでしょう。 ちなみに911は 1977年までポイントが入っていて調整が必要です。
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このローターと言われるパーツは面白いですよ。 面白いなんて書いて、ハードルを上げちゃってますが、 お笑いではありません。
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ローターの一部に7100 という数字が書いてます。 このパーツの部品番号? パーツのメーカー名? 限定パーツの製造リシアル? 7100円?
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このローターは、デスビの中でグルグル回ってます。 クランク回転の半分の速度で。 で、点火順序に、火花を分配してます。 911なら、気筒順で、1-6-2-4-3-5 ってな具合に。 ちなみに、鉄太郎さんは、 1-9-5-12-3-8-6-10-2-7-4-11 覚えれない・・・
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デスビの中で、ローターは、ものすごい速さで回るんです。 エンジン6000rpmだと、1秒間で50回転で目まぐるしく目が回るほど回ります。 すると、画像のように、中心から‘デボチン’ が飛び出してくる場合があります。 普段はバネの力で一つ前の画像のように収まってますが、 回転が増してくると、遠心力によって、バネのチカラに打ち勝って、 びよ~んと飛び出してくるんですね。 飛び出すと、外にある金属ストッパーに当たり、どうなるとか言いますと、 分配してた点火火花が分配されずに、外側ストッパーに通電して逃げて行き、 結果的に火花がカットされて、エンジン回転が上がらなくなります。 そこで、登場するのが、先ほどの7100 と言う数字。 7100は、‘デボチン’ が飛び出してくるタイミング。 そうです。エンジン回転 7100rpmになると、レブリミットとして 火花がカットされ、それ以上回らなくなるというわけです。 この回転数はエンジンの仕様によって設定値が違いますよ。 昔は何でも機械式でやっていたと言うお話でした。
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今日、陸事で講習会を受けた、フィットやプリウスのハイブリッド&電子制御の話も たまにはいいけど、やっぱり機械的なクルマは整備してて楽しいな~と思った一日でした。 by zako
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