ザコちゃんの整備日誌

実は漏れてました、インジェクター (porsche930)

患者のカルテ
年式 1987年
モデル  930 carrera3.2
症状  温間エンジン始動不良
修理内容

 インジェクタークリーニグ

 

2022年 5月 8日
 27806107.jpg

 エンジン温もってから、停車して少し時間を置くとエンジンかかりが

めちゃめちゃ悪くなるってことで点検です

温間時に何か起きてるってことですが、いろいろあちこち考えられるので大変。


① かかりが悪いものの、一回かかってしまうと2度目以降は普通にかかる。

② かかりが悪いときにアクセル全開で新鮮な空気を吸い込ませてやると

けっこうかかりが早い。

③ クランクセンサーやフューエルプレッシャーレギュレターは過去に換えてる。
 

ということで、エンジンかける前に試しにインマニの中の空気を

配管部から掃除機で思いきり吸い出してやった。


(事前に内部の空気を新鮮なものに変えるという意味)


すると即かかる。何回かテストしても結果は同じ。

ということは、インマニ内部の空気がかなり燃料過多で濃い濃い。

クランキングで吸い込む混合気がオーバーリッチでエンジンかかり悪いと判断。

 


 

 

 

2771_n.jpg



これはエンジン停止後にインジェクターから燃料が勝手に垂れて

エンジン余熱で蒸発して吸入空気のオーバーリッチ状態を

生み出してるに間違いないと判断できたので

やっとインジェクターを外す気になってインマニからインジェックター先端を

抜いて、燃圧かけてエンジン停止状態でも圧力かかってると

ガソリンがインジェクター先端から垂れてきてるのをちゃんと確認して

 

 

 

RIMG9235.jpg
 

それからインジェクター外してクリーニングすることとなりました。

いろいろ試してなんで直ったかわからん・・・てのが一番気持ち悪いので

事前に探求するのは大事ですね。


 

innjyekuta.jpg
dfjkkle.jpg



掃除実施前はNGだったものが OKとなりまして

これで温間始動不良が改善されることは間違いないでしょう。


35年もののインジェクターなんて新品交換しちゃえば?と

なるかもしれませんが 6本で 29万円もするようになったので

クリーニングできるならそれで行きたいですよね。

by zako