ザコちゃんの整備日誌

不思議なホーン  (porsche986)

患者のカルテ
年式

2000年

モデル  986
症状  ホーン鳴らない、ただしキー抜くと鳴る
修理内容  ホーンアース線修理

 

2014年 6月 16日

 


変なホーンの鳴り方をするボクスター。

通常の使い方では鳴りません。

キーをOFFにして抜くとホーンは鳴ります。

キーONや、エンジンかかってると鳴りません。

でも、ステアリングコラムチルト機構で、シャフトごと動かすと、

接触不良のようにプップと鳴ります。

変ですよね~?

 

 

  

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問題の箇所はこの辺りのようです。

これは、「コンタクトサポート」と言うパーツです。

 

 

 

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中は、フィルム状の板配線がゼンマイのようにぐるぐる巻いてあります。

中で配線が繋がってるままでハンドルを左右にぐるぐる回せるためですね。

 

 

 

 

 

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そこから出る配線が、ホーンとエアバックの線。

ティプトロ車だと、ステアリングのシフトアップダウンスイッチの配線も

プラスされてきます。

茶色のコネクターの接触不良や配線の断線でホーンが鳴らない可能性あります。

 

 

 

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この区間の配線の問題で、今回の不思議なホーンの現象が起きてました。

では、なぜキーを抜くと、ホーンが鳴るのか?

キーをOFFにしただけでは鳴りません。

動画の15秒、31秒時に、カチン!と音がしたら鳴るようになります。
 

キーを抜いて、ハンドルロックの金属シャフトが作動すると、ステアリングシャフトに

接触するようになり、それがアースの役目をして、

断線してたホーンのアース回路が成立したので

あんな鳴り方をしたのでしょう。