パワーシート前後不覚・・・無念じゃ (porsche964Turbo)


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2013年 1月 22日 |
文明の利器 パワーシート 電動モーターで、前後にスライドするほか、座面上下も背もたれ角度調整も 全部電動で動かしちゃいます。 でも、便利なようで、ものすごい落とし穴が待ってたりするんです。
前方にも、あと10cmほど進みきれないし、後方にも、あと10cmほど下がりきりません。 つまり、前後スライドの量が少ないんです。 シート裏の機構を点検するには、シートを外す必要があります。 ここでとても困ったことが・・・・・・
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その前にポルシェのシートの固定について勉強しましょう。 シートレールはボルトでフロアに固定されてます。 見えてるのは後ろ側の固定です。 |
シート後ろは、左右のレールとも2本ずつの計4箇所の固定です。 これで一番前までシートを前進させた状態です。 ボルトが見えてるので緩めることができますね。 |
前側は1本のボルト固定です。 6角レンチを使って緩めます。 ちなみにフロアマットのずれ防止ステーが共締めされてます。 見てわかりますね。 これでシートを一番後ろまで後退させたところです。 |
そこで大問題が発生します。 シートを前後いっぱいまでスライドさせて、固定ボルトを露出させて緩めるんですが 今回はそのスライドがままならない。 電動が故障してるものだから、スライドしない・・・・・・・・・ スライドするように修理するためにはシートを外さないといけない・・・・・・・・・・・ シート外すにはスライドさせてボルトを露出させないといけない・・・・・・・ 迷宮入りです。 画像はボルト頭がギリ見えてるけど、上から工具が入る角度になりません。
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この低くて、狭くて、暗い箇所でなんとかボルトを緩める方法を 考えないと先に進みませんよ。 前もそうだし、後ろのボルトもあるので4箇所。 後ろの最外側ボルト2本はなんとか露出してたので緩めれました。 ほんと困ったモンです。 |
これはもう横から、先の長いものでボルトの頭を 緩める方向(反時計回り)にコンコン叩いて、回すしかないですね。 これが、またけっこう固く締めてあります。 緩んでシートにガタが出たらダメですから。
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コンコンコンコンコンココンコン、コココ根気よく、地道に、 無理な姿勢で頑張ってやっとこさシートが外れたところです。 ボルト全部緩んでよかったー。 これからやっと原因究明の作業にかかれるんですよ。 今までは準備のようなものですわ;; |
シート裏のこのグリグリシャフトが前後スライド用。 モーターでワイヤーを回して、ワイヤーのつながってるこのシャフトが回ります。 で、連結してるレールが前後にスライドします。 なぜか、レールが途中で引っかかるように止まる。 何が引っかかるのか? よ~く観察してみると・・・・・・・・・・・ この画像に原因箇所が写ってます。 わかりますか?
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これでわかりますか? |
100円、みっけ! みごとに挟み込んでるではないですか。 これがスライドが中途半端になった原因です。 |
電動のすごい力で圧迫するものだから完全に湾曲してます。 ガリガリ削れてます。 絶対に自動販売機には入りません。 |
センターコンソールとシートの隙間の落とし穴に落ちた100円玉 これがこんな悪さをしてるとは思いませんでした。 みなさん気をつけましょう。 たった100円が、修理代数万円ってなことになりかねませんよ。
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