人気沸騰!燃料も沸騰! (porsche930) 患者のカルテ年式1987年モデル 930 turbo症状 温間時始動不良修理内容 アキュームレーター交換 2010年 4月 23 日 超かっこいい おいらの930ターボ。最近、スーパーカーブームの時代を知る方々が注目して人気再沸騰!。今日もひとっ走り カッ飛ぶぜ! 走りまくったらお腹も空いた。ここらで美味しいラーメンでも食べるか。激辛キムチラーメン1丁!辛い~~~~。お腹も膨れて店から出てエンジンかけると、キュルキュルキュル・・・・・、キュルキュルキュル・・・・、セルは回るがエンジンに火は入らず。何で?・・・・、いくら回してもかからない。トホホ。レッカーだなこれはと1時間ほどしてあきらめ半分、再度挑戦すると、キュルキュル、ボ、ボ、ボ、ボッ、ボボボーーーーー。と息を吹き返したよ。なんなのよ、朝は一発でかかったのに。 冷間時には1発で掛かるエンジンも、温もった後の再始動ではかからない。いくら回してもかからないことがあります。でも数十分止めておくと始動してくれます。 こう言う症状はKジェトロと言われる燃料噴射装置付き車では時々聞く症状です。ドイツ車では一般的な噴射装置で、83年までの911や94年までのターボが当てはまります。 結論から言うと、エンジンが温もった状態で止めておくと、エンジン周辺の温度が上がり配管内の燃料が沸騰して気泡が入ってしまう パーコレーションが起こってるんですね。燃料配管に気泡ができるおかげで、燃料が正規に噴射されない。システム上なかなか気泡がぬけず、沸騰させないための装置が付いてるんですが、装置が壊れたり、装置の性能を超える状態になるような交通事情だったりで、ポルシェは昔から泣かされたようですね。 点検するには燃圧を計るんですが、エンジン止めた後の残圧保持能力をチェックします。沸騰防止再始動補助の為の装置で蓄圧器が付いてるんです。そのチェックですね。その名もフューエルアキュームレーター。エンジン止めた後に規定値の燃料残圧保持が役目です。エンジン回転時に3.6barほどのコントロール燃圧があり、止めた後20分後でも1.4bar以上は必要です。 でもこのエンジンルーム左奥の燃料フィルター横のアキュームレーターがダメになると 残圧約0まで落ちちゃいます。こうなると沸騰し放題。エンジン再始動不良発生し放題。 かなりの確率でこの軍事色したアキュームレーターの不良。残圧チェックすれば確実に原因究明できるでしょう。 人気再沸騰の930ターボ。あなたも1台どうですか? かなり男のクルマですが、現代の車では味わえない雰囲気を楽しめます。ってどんな?こればかりは乗ってみないとわからないかも。