993のエンジンハーネスは対策を (porsche 993) 患者のカルテ年式1994~1996年モデル993全車症状 エンジン不調や警告灯点灯など修理内容 エンジンハーネス交換 2009年 6月20日 993乗りの皆さん知ってますか?以前ポルシェジャパンで「サービスキャンペーン」と言う、無料修理サービスが行われてました。内容はエンジンハーネスの配線に問題があり、1994年から1996年製造の993の中(すべてのタイプ、Sやターボも)に、交換必要な車体があると言う物です。(これはたいぶん以前から報告事例のある不良個所でしたね。) もちろんすべてポルシェ社製造ですので、ディーラー、並行に関係なく、ポルシェジャパンが対応してくれるはずです、もしな症状が出てたり、知らないなーって方は最寄のポルシェセンターでの点検をお勧めします。 とは言ってもほとんどは実施済みだと思いますけどね。 993のエンジンハーネス不良はかなり前から言われていた物で、この画像も以前に納車整備として行ったものです。けっこう大変な作業なんですよねー。 エンジンハーネスは、エンジンの上を゛のたくってる”電気系全部の配線の束です。束ですからまとめてゴムのチューブで覆われているので、悪くなってる様子は見えません。一番悪くなるのは、エンジンルーム左から伸びるハーネスのこの辺、バンドで固定されてる所ですかね。 エンジンの上周りの補機類はすべて外す必要ありです。エアダクト、エアクリーナー、ブロアファン、etc・・・。ちなみにボディー全体に無数の配線は使われてるのですが、悪くなるのはエンジンハーネスだけですね。 そしてこれも、エアインテークマニホールド。燃料インジェクターにも配線行ってますからね。とにかく作業の邪魔になる物全部、取っ払いましょう。 もちろん、発電機の裏側のぶっとい配線もです。ここも熱を持つ所なので、けっこう悪くなってます。 だいたいこんな感じで、上側は見晴らしが良くなりますね。これは94カレラだからいいけど、バリオラムとかのデッカいインテーク付きなんかはどうやって交換するのかな?エンジン降ろさなくて出来るのかしら? 外したハーネスの全貌です。コネクターが無数に付いてますね。セルモーターにも繋がってるので、リフトアップして車体下からの作業もしないといけないです。 配線を覆うカバーチューブを剥くと、中から何十本もの束になった配線がでてきます。いろんな色でカラフル。 どうですかー!銅線の樹脂被覆がボロボロに砕けて剥き出しになり、隣の銅線のくっ付いたりしてます。完全にショートです。こうなると、場合によって様々な症状が発生しますよね。警告灯が点いたり、燃料が異常に噴射されたり、ヒューズが飛んだり。 この日誌のクルマは症状の特に進んだ個体でした。乗り方によっては、すぐに悪くなったもの、いまだに古いままでも症状が出ずに乗れてる車もあるかもしれませんね。