優しくいじってちょ~だい (porsche 911ALL) 患者のカルテ年式~1998年モデル911症状 パワーウィンド作動不良修理内容 スイッチ分解修理or交換 2009年 5月 5日 誰もが経験あるんじゃないでしょうか。パワーウィンドスイッチの不良。上下しなくなったり、内部でショートしてヒューズ切れたり。でも壊れない人は壊れないし、壊れる人は何回も壊れるってな現象が起きます。なぜだか検証しましょうか。 この画像見てください。上下に動くシーソータイプのスイッチだけど、なんか傾くようにずれてます。9割がたがこの壊れ方ですね。 おっとその前に、簡単なスイッチの外し方を。引っ張り抜くだけ。付ける時は差し込むだけ。 964、993はコネクターを抜けばスイッチ単品で取れます。930は5本の配線を抜く必要あり。逆さにはめ込むとウィンドウの動きが逆になっちゃいます。 話は戻って、壊れた原因を調べてみます。分解するには裏からマイナスドライバーで「こじって」カバーだを浮かせ外します。 するとこんな感じでシーソー部分が露出します。 ひっくり返すと中の部品がバラバラと出てきました。あれ?なんか小さなパーツが転がってます。 拡大するとこんなかんじ。ゴマ粒的物体が・・・・。分解した時に落としたり、吹き飛ばさないように注意。 ゴマ粒の定位置は、実はここです。折れたままここに鎮座してます。分解した時に無くないようにしないと修理できません。 シーソーのこの部分のゴマが折れたから片側が浮いてるんです。 ゴマを瞬間接着剤で付けてあげます。案外これで大丈夫になります。元より強くなる感じです。コツは元あった位置に元あった向きでピッタリ合わせることです。あとはスイッチを元通りに組み立てればOKです。交換するより安くつきますよ。最近スイッチ値上がりして、なぜこんなパーツがこの値段?って不思議になりますもんね。 でも直らない壊れ方もありまして、シーソーの中の足の亀裂破損です。こうなると接着しても長持ちしません。けっこう力がかかる場所なんです。 スイッチ内部には金属シーソーの接点が。ここは焼けて焦げてたりします。ちょっと磨いてあげる優しい心が欲しいところです。 シーソーの中心を真っ直ぐ上下に、ゴマ粒で支えてるだけと言うことを意識して扱うこと! 修理不能なスイッチを貯めてるとこんなに。このスイッチはデリケートですが、スイッチ正面からきちんと上下の力をかけて、余分な力をかけないようにすれば長持ちします。その使い方を間違ってると頻繁に壊れます。優し~く扱ってあげてください。