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パワーシート前後不覚・・・無念じゃ (porsche964Turbo)

患者のカルテ
年式1992年
モデル

 964 Turbo2

症状 パワーシート前後あまりスライドしない
修理内容 シート脱着 異物除去

 

2013年 1月 22日
 

P1143582.jpg

文明の利器 パワーシート

電動モーターで、前後にスライドするほか、座面上下も背もたれ角度調整も

全部電動で動かしちゃいます。

でも、便利なようで、ものすごい落とし穴が待ってたりするんです。


 このクルマは、パワーシート前後スライドが不調です。

前方にも、あと10cmほど進みきれないし、後方にも、あと10cmほど下がりきりません。

つまり、前後スライドの量が少ないんです。

ちょうど中心点から前に少し動いて、後ろに少し動くと言った感じです。

修理したいのですがこのままでは何もわからず、

シート裏の機構を点検するには、シートを外す必要があります。

ここでとても困ったことが・・・・・・

 

 

P1224073.jpg

 その前にポルシェのシートの固定について勉強しましょう。

シートレールはボルトでフロアに固定されてます。

見えてるのは後ろ側の固定です。

 

P1224075.jpg

シート後ろは、左右のレールとも2本ずつの計4箇所の固定です。

これで一番前までシートを前進させた状態です。

ボルトが見えてるので緩めることができますね。

 

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前側は1本のボルト固定です。

6角レンチを使って緩めます。

ちなみにフロアマットのずれ防止ステーが共締めされてます。

見てわかりますね。

 これでシートを一番後ろまで後退させたところです。

 

P1143585.jpg

 そこで大問題が発生します。

シートを前後いっぱいまでスライドさせて、固定ボルトを露出させて緩めるんですが

今回はそのスライドがままならない。

電動が故障してるものだから、スライドしない・・・・・・・・・

スライドするように修理するためにはシートを外さないといけない・・・・・・・・・・・

シート外すにはスライドさせてボルトを露出させないといけない・・・・・・・

迷宮入りです。

画像はボルト頭がギリ見えてるけど、上から工具が入る角度になりません。

 

 

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この低くて、狭くて、暗い箇所でなんとかボルトを緩める方法を

考えないと先に進みませんよ。

前もそうだし、後ろのボルトもあるので4箇所。

後ろの最外側ボルト2本はなんとか露出してたので緩めれました。

ほんと困ったモンです。

 

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これはもう横から、先の長いものでボルトの頭を

緩める方向(反時計回り)にコンコン叩いて、回すしかないですね。

これが、またけっこう固く締めてあります。

緩んでシートにガタが出たらダメですから。

 

 

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コンコンコンコンコンココンコン、コココ根気よく、地道に、

無理な姿勢で頑張ってやっとこさシートが外れたところです。

ボルト全部緩んでよかったー。

これからやっと原因究明の作業にかかれるんですよ。

今までは準備のようなものですわ;;

 

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シート裏のこのグリグリシャフトが前後スライド用。

モーターでワイヤーを回して、ワイヤーのつながってるこのシャフトが回ります。

で、連結してるレールが前後にスライドします。

なぜか、レールが途中で引っかかるように止まる。

何が引っかかるのか?

よ~く観察してみると・・・・・・・・・・・

この画像に原因箇所が写ってます。 わかりますか?

 

 

 

 

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これでわかりますか?

 

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100円、みっけ!

みごとに挟み込んでるではないですか。

これがスライドが中途半端になった原因です。
 

 

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電動のすごい力で圧迫するものだから完全に湾曲してます。

ガリガリ削れてます。

絶対に自動販売機には入りません。
 

 

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センターコンソールとシートの隙間の落とし穴に落ちた100円玉

これがこんな悪さをしてるとは思いませんでした。

みなさん気をつけましょう。

たった100円が、修理代数万円ってなことになりかねませんよ。

 

 

 
おだいじに!