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ゼロブーストのターボはカレラより遅いです (porsche930)

患者のカルテ
年式1986年
モデル 930 Turbo
症状 ブースト圧かからず、
修理内容 ブローオフバルブ、オーバーホール

 

2012年 7月 18日
 

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 ナロー、930、964の3種盛り 今日のフロッシュです。

 

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 世界の930ターボ  ブースト 0.8bar まで上がれば 300ps! のはず・・・・

ところが、アクセル踏んでも、ブースト計はピクリとも動かず・・・・・

当然ターボは効いてないので、走りはカレラよりも遅くなっちゃいます。

 

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エンジンは調子いいし、アイドリングも安定してる、。

なのにブースト上がらない。

ちなみにターボチャージャーは、シュイーーン!と元気に回ってる音がします。
 

原因はこれです。
 
修理するために、それを外しましょう。

 

 

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大きなパーツを派手にはずしました。 わかりますか?
 

 

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これが、それ。 その名も「ブローオフバルブ」

どんな働きか? それはですね、

元気にブーストかけて走ってるとします。 減速時に急にアクセルOFFしますよね。

ブースト0.8bar の空気がアクセルOFFで完全に閉じたスロットルバルブにぶつかって

行き場を失いますよね。するとせっかく一生懸命回ってるターボの回転が落ちるわけです。

それはもったいないと言う事で、行き場の無くなった空気をバルブを介して、

ターボの前にバイパスして戻してあげて、ターボの回転が落ちないようにし、

次のアクセルON時に、瞬時にターボの回転が付いてくるようにするわけです。

還流バルブと言われるのもこの作動の様子からですね。

 

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そのバルブを覗くと、中でピストンが固着してます。

奥で固まって、こちらに来てません。

 

 

 

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これではダメですよ。

ピストンは通常はバネの力でギリギリまで こちら側に居ます。

アイドリング時と、走行中のアクセルOFF時に、エンジン負圧の作用で

奥に入る作動するのが正常作動ですからね。

 

 

 

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ピストンが奥にあると、空気は黄色線のように 通々(つうつう)になってしまい

ターボチャージャーを通らない空気がスロットルに流れて、いくら踏んでも

ブースト効きませんので。 

 

 

 

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 ブローオフバルブをオーバーホールしましょう。

この長いバネが縮むとピストンが開きます。

エンジン負圧がこのバネに勝つわけです。アイドリング時負圧と

アクセルOFF時の負圧で作動します。

 

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ポロポロになった内部の樹脂パッキンを交換します。

イカリングのようなイメージのパッキンですね。

 

 

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固着したピストンを抜き取って掃除して、スムーズに動くようしましょう。

 

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バネを入れて、グググっと押し縮めて組み立てれば出来上がり。

これで、930ターボの復活です。

シュイーーンとターボの働くサウンドと比例した加速を取り戻してくれましたよ。

by zako

 

 
 
 
 
おだいじに!