フロッシュはポルシェ専門メンテナンス工場です。ポルシェの整備・メンテナンスお任せ下さい!

Twitterで情報発信しています!
FROSCH/フロッシュ
 

オイル行き止まり装置? (porsche964)

患者のカルテ
年式1990年
モデル 964carrera4
症状 油温上昇
修理内容 サーモスタット交換

 

2011年 5月 9日
 
ただでさえ暑い夏、ぬく~い空気で必死で冷やす空冷エンジン。そしてオイルの冷却は生命線ですよね。ところが問題発生です。いつもより油温が上昇し、油温計もみるみる上がってしまいます。どこの装置の故障でしょうか?

 
 zdsdsako184-1.jpg
 
 

油温計の指示がおかしい・・・。普通は水平位置付近を指してるのに、今日は上のライン(黄色で示したライン)を超える勢いでレッドゾーンに届きそうに上がってきます。どこか壊れたのかな?

 

 zakdsdso184-2.jpg
 
 

911は右フロントフェンダー内にオイルクーラーを備えます。ですからオイル温度が上がってオイルクーラーに循環し出すとフェンダーがかなり熱くなりオイルが流れてると判断できます。オイルクーラーの電動ファンの作動不良でも油温は上昇しますが、今回はフェンダーがあんまり熱くないんです。オイルが回ってませんな。

 

 zako1fds84-3.jpg
 
 

じゃあオイルクーラーにオイルを来ないようにしてる装置はどれだ?ってことですが、右サイドカバーの中に通ってるオイルパイプの途中にサーモスタットが付いてます。オイル温度が約80℃を越えるまでは開かずオイル温度が早く上がるように助けますが、温度が上がるとオイルクーラーへの回路を開きます。室内でも右サイドを流れるオイルのじょんじょろりん音が聞こえますよね。

 

 zakodsds184-4.jpg
 
 

通常はこのオイルタンク下のサーモスタットハウジング内でオイルはUターンしてエンジンに帰りますが、開くとオイルクーラーに流れて行ってくれます。この右側のパイプが冷たい(暖気後も)と流れていない証拠です。

 

 zako1dsds84-5.jpg
 
 

交換は比較的簡単です。サイドのスカートを外す必要はあるので手間はかかりますけどね。

 

 zako1dsds84-6.jpg
 
 

キャップを固定してるCリングを外して、

 

 zako18dsds4-7.jpg
 
 

キャップを外せば出てきます。周辺が汚れてると抜け難いので掃除して綺麗にしてからがいいでしょう。

 

 zako18d4-8.jpg
 
 

ヌっと出てくるサーモスタット。

 

 zako1dsds84-9.jpg
 
 

スプリングと本体とOリング交換です。

 

 zakodsds184-10.jpg
 
 

新品を入れましょう。サーモスタットの中身は熱で膨張するグリスが封入されてるんですが、漏れてしまうと動かなくなるんですよね。
まさに「オイル行き止まり装置」とはこのことです。

 

 x
zakosdss184-11.jpg 
 

新品のOリングを入れてオイル漏れを防ぎます。

 

 zakodss184-12.jpg
 
 

最後に暖気してオイルが循環するか、オイル漏れは無いか確認しましょう。
こうでないと暑い夏は乗り切れませんよ!
 

 
 
 
 
 
 
おだいじに!