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身ぐるみはがし   (porsche930)

              
患者のカルテ
年式1986年
モデル 930Turbo
症状 リクライニング動かず
修理内容 モーター交換

 

2010年 10月 13日

 CIMG7779.jpg

これは何でしょう? 

 

 CIMG7d814.jpg

角度を変えるとこんな感じ

 

 CIGd7773.jpg

ずずずっと引くとわかりますね。
シートの背もたれの中のシート作動モーターです。
ちょうどヘッドレスト内部に付いてるモーターは背もたれをリクライニングさせるモーターで、
故障するとここまでしないと直せません。
とんでもない所につけたもんです。
一生壊れないつもりだったのでしょうか?
今回は、モーターが壊れて、リクライニングが全く動きませんでした。
ちょうどいい箇所で停止したからとかったものの、おかしな位置で停止したままになったら
運転なんて出来やしませんよ。

 

 CIMG7786.jpg

モーターから左右に2本のワイヤーが出ていて、左右の下側ギヤまでつながってます。
モーター交換でもワイヤー交換でもここまで分解が必要なんですよねー。
 

 

 CIMG7790.jpg

分解には背もたれ部分を外す必要があります。

 

 CIMG7792.jpg

座面は車体に残したままでも脱着可能です。

 

CIMG0326.jpg

930の前期までは左右ブラケットのボルト2本とセンターのシャフトを抜き取ることで
背もたれが外せますね。
画像ではシャフトの固定ゴムが緩くて1本もので抜けてきてますが、
本来はセンターの抜け止めネジを緩め抜き取ってから四角柱状のシャフトが抜けてきます。

 

CIMG0354.jpg

ちなみに930後期以降はセンターシャフトは簡略化されて左右ブラケットの
固定ボルト2本ずつになってるのでさらに簡単に外せちゃいます。
運転席側と助手席側と交換してリフレッシュなんて裏技も・・・・。

 

CIMG7811.jpg

シートの表皮を丁寧に分解して、脱がしちゃいます。
シート皮固定特有のC型金属クリップが多数噛みこませてあって、手間がかかりますね。

 

CIMG7816.jpg

皮をはいだら、シート形状を形成してるスポンジも丁寧に剥ぎ取って、
最初のフレームだけのようにしてしまいます。
気を使う作業なので、本当はあんまりしたくないってのが本音でしょうか。

 

CIMG7701.jpg

ちなみにパワーシートスイッチも悪くなって、動かないこともあります。
画像のようにフルパワーシートだといろんな箇所がいろんな動きをしてくれますが
動かなくなる確率は高くなりますね。

背もたれリクライニングが前倒れしか動かなくなり、後ろには倒れなくなってしまい、
機転を利かせてすぐに修理に持ち込んだからよかったものの
そのまま、「あれ?あれ?」なんてジタバタ試し動かししてたら、
超前傾姿勢状態で運転して来なければならないところだった(汗)なんて話もありました。

 

 

CIMG7696.jpg

これはシート座面を上下させるためのギヤユニット
中のシャフトが伸びたり縮んだり

 

CIMG76ji91.jpg

このネジネジシャフトはシートを電動で前後させるためのもの。
シャフトが回って前後に動きますが、いっぱいまで前や後ろにロックさせると、噛みこんで
動かなくなることあるので注意です。

 こう考えると、すべて手動の時代だと、こんな壊れかたは心配する必要はなかったんでしょうねぇ
 
 
 
 
おだいじに!