フロッシュはポルシェ専門メンテナンス工場です。ポルシェの整備・メンテナンスお任せ下さい!

Twitterで情報発信しています!
FROSCH/フロッシュ
 

空冷エンジンの断末魔の叫び (porsche964)

 
患者のカルテ
年式1990年
モデル 964carrera
症状 エンジンルームより叫び声
修理内容 ファンベアリング交換

 

2010年 7 月 3日
 

快調にドライブしてたのに、エンジンから断末魔の叫びのような、

金属が擦れるギャギャギャギャーと言うような音が聞こえ出しました。

 

 zako211-1.jpg
 
 

背中から聞こえる悪魔の悲鳴、
まさしく背筋が凍るとはこのことです。

 

 zako211-2.jpg
 
 

エンジンルームを覗きこんで見るとすぐにわかりました。
クーリングファンのケースに真新しい擦れ傷が入ってるのが
確認できました。これが悲鳴の原因ですね

 

 zako211-3.jpg
 
 

とりあえずオルタネーターアセンブリを外しての点検を行います。エアコンベルト、オルタネーターベルト、ファンベルトの順で外します。

 

 zako211-4.jpg
 
 

クーリングファンケースのバンドのボルトを外すとアセンブリが
手前に傾いて、裏からの整備ができます。
円錐状のカバーを外します。6mmのナット4個です。

 

 zako211-5.jpg
 
 

カバーを外すと内部の熱を放出するためのミニファンが見えますね。配線は3本です。

 

 zako211-6.jpg
 
 

分解のためにファンを抜き取りますが、シャフトが錆びたりしてると簡単には抜けず、プーラーなどを用います。

 

 zako211-7.jpg
 
 

抜いたファンのべリングです。指で回してみるとベアリングの回転が悪くゴリゴリしてるのがわかります。

 

 zako211-8.jpg
 
 

裏から見たところ。ベアリングの保護キャップが外れてしまい内部のボールが見えてしまってます。錆びてますね
ガタも出て軸ブレしてます。

 

 zako211-9.jpg
 
 

オルタのシャフトにベアリング内部のボールホルダーが残ってしまってます。完全に分解したようです。シャフトも錆びてます。
その奥見えます?クーリングファンがカバーに接触して擦れた痕が見えます。ベアリングにガタが出て軸が下にずれたからです。ベルトで張られてテンションがかかってるので画像では上ですが、実際は下側がこうなります。

 

 zako211-10.jpg
 
 

ファンのブレードの端も削れてます。これぐらいだと両者問題なく、交換するほどでもありません。

 

 zako211-11.jpg
 
 

新品のファンベアリングです。ベアリングとケースとが一緒になったパーツです。

 

 zako211-12.jpg
 
 

ファンの中に圧入です。プレスを用いれば簡単です。穴の位置合わせに注意ですかね。

 

 zako211-13.jpg
 
 

アセンブリを外したことで他の箇所も点検できました。悪いところは交換です。ファンベアリング、磨り減ったICレギュレター、接触面の磨耗したファンプーリー、ベルト、プーリーボルト、破損したコンデンサー。

 

 zako211-14.jpg
 
 

悪魔も去って悲鳴も消え、快音が響きます。
空冷サウンドのシャーーーンという音がたまりません。

 
 
 
 
 
 
おだいじに!