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クラッチペダルよ、戻って来い (porsche964)

患者のカルテ
年式1989年
モデル 964carrera4
症状 クラッチペダル戻り不良
修理内容 分解、ブッシュ交換 各所洗浄、グリスアップ 調整

 

2010年 2月 2日
 
平成22年2月2日 ぞろ目記念日誌です。

床から生えてるペダルレイアウトで有名な911。
そのクラッチペダルの踏み心地がぐにゅっとしてて気持ち悪いうえに、完全に戻って来ない。後少し一押しが戻ってこない感じです。気になりだすとずっと気になるもんですね。

 
 
 
 

空冷911のぺダルは床から生えてます。水冷モデルになってからは上からぶら下がるタイプに変わりました。
床から生えてるぺダルはビートル時代から50年以上の伝統だったんですけどね。

 

 
 
 

クラッチペダルの戻りが悪い。タッチも悪い。節度の無いグにゅっとした感じがあります。
本来はブレーキペダルと同じぐらいの高さになってますが、発進時の半クラから完全ミートののちに、あと1,2cm戻ってこないです。

 

 
 
 

「なぜかここだけ木製」パネルを外すとペダルassyが見えまして、何がおかしいのかな~?とクラッチペダルを手でコキコキ押し押ししてみると・・・・

 

 
 
 

原因と思われる動きを発見しました。ペダルを押すことでシャフトを介してリンクをグイグイ押すんですが、動いてはダメな方向にもずれるように動くことがわかりました。この無駄な動きがペダルのタッチと戻りを邪魔してました。

 

 
 
 

修理するにはASSYの脱着が必要です。狭くて暗くて姿勢が悪いので作業し難い場所と言えますけど、それほど難しくは無いでしょう。

 

 
 
 

こんな感じで残ります。

 

 
 
 

無駄な動きの原因は、シャフトブッシュの磨耗です。シャフトにガタが出て、変な遊びがあるんです。そのせいでリンクへの動きの伝達にロスがあり、クラッチペダル関連のヘルパースプリングの作用を使いきれて無いようです。

 

 
 
 

クラッチペダル回りのリンク機構です。ペダルの踏み応え、節度、一定な踏力で動かせるような仕組みになってます。

 

 
 
 

ブッシュを交換するには分解が必要です。リンクロッドのピンを叩き抜きます。

 

 
 
 

ピンを抜くと横にスライドしてシャフトが抜けます。

 

 
 
 

ブッシュが見えました。

 

 
 
 

新品と磨耗したブッシュの比較ですが、楕円に減ってるのわかるかな?

 

 
 
 

これだけ減るとけっこうガタが出ます。このブッシュは硬質な感じです。樹脂と言うよりプラスチックのようなイメージ。

 

 
 
 

これだけバラバラにして、洗浄、ブッシュ交換、グリスアップすると新車のようなタッチに直りましたよ。

注意は、ペダルの戻り不良には他にも原因があったりします。よく観察して見極める必要がありますよ。

 
 
 
 
 
 
おだいじに!