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凝り固まった体をほぐそう (porsche930)

                                                 
患者のカルテ
年式 年
モデル 930ターボ
症状 各所固着
修理内容

 凝りほぐし

 

2009年12月21 日

 寒くなって、無意識に首をすくめてしまってるのか、
肩が凝って仕方がないです。
そんな時は、湿布を貼って頑張ってますよ。

 CIMG1489.JPG

 

 クルマも長い間動かしてないと、各所、固まって動かなくなることがあります
そんなクルマの肩こりを直すのがメカニックの仕事なんですね。
急にエンジンかけるわけにも行かないので、いろいろ準備や気を使います。

 CIMG0888.JPG

 

とりあえず燃料ポンプ
固着してるので、動かしてみたい。
燃料タンクは綺麗に掃除されてたので、まずポンプが動かないことには、他の箇所の
作動状態すら調べられません。
ターボにはポンプが2個付いてます。タンク直後と、エンジン直前。
タンク側のみ動かないので、荒療治。
固まってるなら配線プラスマイナス±を一瞬逆につないで凝りをほぐしてみます。
±逆つなぎをチョンチョンと何回か繰り返すと固着が外れ、回りだしました。
ひとまず燃料は送れそうです。

 CIMG1200.JPG

 

と、思ったら、時々燃料ポンプが止まります。
??????
調べてみたら、第三のポンプリレーの作動がおかしい。
ブーストがかかりすぎたら、ポンプを止めるためのリレーです。
リレーにつながる配線修理をしました。

CIMG1050.JPG

 

 次はエンジンの燃料噴射
Kジェトロ
の作動をチェックします。 ここまで燃料は送れらるようになりました。
この先の噴射ノズルに燃料が行って貰わないと困ります。

 CIMG0891.JPG

 

 空気を吸い込むと開くはずの計量フラップが全く動きません
普通は指で押せば動きます。 固着してるようです。

 CIMG0892.jpg
 

 Kジェトロを分解してチェックします。

 CIMG0900.JPG

 

フューエルデストリビューター本体を外して、固着したプランジャー
動くようにする作業が必要です。
こう見えて、精密機械なので丁寧かつ慎重に扱うことが大事です。

 CIMG0904.JPG

 

これがなかなかしぶといプランジャーで、治具を作って、うまく引き抜けました。
錆などは無く軽傷だ。 これでフューエルデスビは使えそうです。
ASSY交換となると、リビルト品でも20万円しますので、直ってよかった。

 CIMG0917.JPG

 

クランキングしたいけど、ベルトも固まってる。
空冷の命のファンベルトも交換です。
もちろん、オイル関係の交換、電気関係のチェックは最低限おこなってから回す準備に
入りますからね。

 CIMG0925.JPG

プーリーは後に交換が必要でしょう。 今は磨いて錆を落として組みます。
なんせ、まずちゃんと動くことを確認してからお金をかけていかないと・・・・
最悪の事態も想定して、今すぐに必要なこと&チェック段階であることを考えながら
作業を進めます。

CIMG1105.JPG
 

燃料が送れてきて、フューエルデスビも動きました。
点火はどうでしょう?
ん?、点火CDIの作動するキーーーーンという音がしませんねぇ
電気が来てないみたい。

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CDIへの電源供給リレーが不調です。
分解して、端子と基盤の接触不良を改善するのに、配線でバイパス作りました。
これで点火への電源がきます。

CIMG1295.JPG
 

 

良い圧縮、良い混合気、良い火花
3拍子そろって、エンジンがかかりました。
ひとまず安心。 復活するめどが立ちましたね。



 
でも、回っているものの、調子はイマイチ
何か原因があるでしょう。

 

点火時期を見たところ、正規ではないですね。
て言うか、固定した状態で進角すらしてません。
回転が吹き上がらないのはそのせいでしょう。

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ディストリビューターの分解チェックが必要です。

 CIMG1148.JPG

 

さずがにポイント式ではありませんが、内部の作動部分の動きが悪く、
バキューム進角も、遠心進角も動かない状態でした。
バラバラにして磨き&グリスアップです。
あなたのクルマも、なんか吹けが悪いなーと思ったら、進角を見てみては?

エンジンが調子よく回りだしたらこっちのもの。
あとは調整を進めながら、各所チェックします。
最低限必要な箇所の凝りをほぐしていきましょう

CIMG1149.JPG
 

クルマを動かそうにもクラッチ盤がくっついててシフトできません。
クラッチが切れない状態です。
バコーーンとショックを与えて、張り付き解除しました。
ブレーキもそうです。
見た目錆びてましたが、キャリパーピストンは動きます。さすがブレンボ。

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パッドを外してグリスアップ。ローターは研磨か交換ですね。
のちのちキャリパーはOHしましょう。

 CIMG1221.JPG
燃料計が動かない・・・・
入ってるのに。

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タンクに入ってる浮きセンサーが悪いみたいです。
分解して清掃してやれば、まず直ります。単純な構造だけに修理も可能なんですよね。

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ウィンカーが点灯しないなー
何も点灯しないってことはフラッシャーリレーの不調でしょう

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こやつも分解して、ハンダで修理。 
リレー類は基盤のハンダ割れが作動不良の原因の第一位です。
かなりの確率で直りますよ。
 
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姫路の陸運局では、噴射することが必要とされるウィンドウォッシャーが出ない。
ポンプの固着だ。
ポンプを分解して、綺麗にしてやれば直りました。
よかったー。このポンプけっこう高価です。
たかが水圧送ポンプですがかなりへんてこな造りしてますよね。

 CIMG1181.JPG
 

窓が開かない~。
走りに関係ないし、別にかまわないが・・・・・・
ってことないですよ。
手動ではないだけに、何とか動かしてやりたい。
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レギュレターに固定されるモーターが回らないみたい
サッシを外して分解です。

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なかなか古風なモーターです。
 
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古風だからこそ直しやすい。
これも固着を修理して窓開放OK!


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車検も合格して、眠りから覚めて、今頃はどこかで元気よく走ってることでしょう。
いや~、なかなか面白い仕事をさせてもらいました。
案外、部品交換せずとも直るもんです。
楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

おだいじに!