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なぜか前も光るブレーキランプ? (porsche 993)

患者のカルテ
年式1994年
モデル 993carrera
症状ブレーキ踏むと フロントのスモールランプ点灯
修理内容 ランプ球交換など

 

2009年 9月 28日
 
以前のQ&Aであった話ですが、実際に時々見かける症状です。
ブレーキ踏むと前のスモールランプが点灯すると言うもの。
なんで前方を照らす必要があるのん?って思っちゃいますが、
後ろのブレーキランプと前スモールランプの関係が頭に浮かびにくいですよね? その怪現象を解明してみましょう。

 

 
 
 

どういう現象かと言いますと。ブレーキを踏むと今回はこのように右が点いてません。

 

 
 
 

ところが右の前のスモールランプがブレーキ踏んでる時に点いてます。ブレーキに同調してピカピカ点灯します。前を照らす必要はありませんよね。どうして後ろのランプの話なのに前が点くんでしょう?

 

 
 
 

まずはテールランプレンズASSYをスクリュー1本抜いて本体を外します。

 

 
 
 

ブレーキランプ球はこれですね。3本線のコネクターがそれです。

 

 
 
 

ソケット抜くとこんな感じ。電球交換はこうやって換えるだけです。球を回せば抜けます。

 

 
 
 

実はブレーキランプ球はリヤランプ(テールランプ、リヤスモールランプ)と一体型のダブル球と言われるタイプです。中に21Wのブレーキ用と5Wスモール用の2本のフィラメントが入ってます。明るさ表示は21W/5Wとかになってますね。
お尻の電極がブレーキとスモール電源、周辺が共用アースです。

 

 
 
 

ブレーキ踏むと全く消えてるようですが、よく見るとスモール側がほんのり点灯してるのがわかりますね。通常はブレーキング時にスモール側に電気は流れないのでほんのり点くこともないはずなんです。

 

 
 
 

配線図で説明してみましょう。
電球は前にも後ろにも1個。電源(+)はスモール用1箇所、ブレーキ用1箇所、アース(-)は各電球に1箇所です。


 

 
 
 

ブレーキを踏むと電気が電源~アースへ流れてフィラメントが発熱発光します。

 

 
 
 

スモールと点けると電源~各電球のアースを流れて前後のスモールが点灯します。

 

 
 
 

後ろのランプASSYのどこかでアース不良になると、ブレーキの電気が後ろ電球のアースに流れずスモール側に流入します。電気はリヤスモールフィラメントを逆流して、フロントスモール球に流れてアースに落ちランプが点灯すると言う仕組みだったんですね。これが怪現象の全貌でした。

 

 
 
 

アース不良は電球の側面の接触不良が原因だったりします。
ちなみに他のスモール球やウィンカー球は車種によって極性に違いがあり、側面端子であってもアースだったり電源が来てたりします。白熱球は極性関係無いですが、いま流行のLED球なんか極性あるので注意しないと付けても光らないってことがありますよ。

 

 
 
 

これは964ですが、密封されたソケット内部の問題だったりします。

 

 
 
 

2本の共締めアース線のカシメが緩んだり、外れたり。
原因は様々です。よ~く観察する必要がありますね。ほんと困ったもんです。
 

おだいじに!