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後ろから迫りくるゴリゴリ音    (porsche 964)

患者のカルテ
年式1989年
モデル

 964carrera4

症状 信号待ちすると 後ろからゴリゴリ音が迫ってくる
修理内容 リヤスポイラーギヤ交換

 

2009年 7月 28日
 
 

気持ちよく走ってて信号で停車すると車の後ろからゴリゴリゴリと変な音が聞こえてきます。毎回ではないんだけでど、音がするときは決まって数秒間だけ発生します。降りて見に行った頃には音がしません。いったい僕のクルマの後ろには何が住んでいるのでしょう?持ち悪いのでお払いしてください。

 
 
 
 

明らかに後ろから聞こえるゴリゴリ音。でもエンジンの回転とは全く関係ないし、停止してるので駆動系でも無いです。

 

 
 
 

964以降のリヤウィングって車速に感応して昇降します。964,993は80km/hで上昇して15km/h以下で収納する設定です。996以降は120kmhで上昇して80km/hで収納だったかな?。
このスピード設定がヒント?

 

 
 
 

これが上昇した状態です。よく破れてるウィングウォールが見えます。手動スイッチで上げてみて確認できます。破れてたら交換しないといけませんね。

 

 
 
 

言い忘れました。ゴリゴリ音の発生はこのリヤウィングが作動してる時の音です。信号待ちで停車すると自動で下がってくるのでゴリゴリ聞こえます。作動時間は約5秒です。短いのでなかなか自動で動く姿は見れません。異音は上がる時もしてますが80km/hの騒音で聞こえません。しかも街中走行で80km/h以下で走ってるばかりじゃウィング出てないので信号待ちでも異音は発生しませんよね。


 

 
 
 

ウィングのギヤやモーターはフードの裏に付いてます。普段はカバーが付いてるので見えにくいです。

 

 
 
 

ギヤとモーターの関係はこんな感じです。

 

 
 
 

ほとんどの異音の発生源はこのギヤユニットからです。他の箇所はあまり悪くならないと思います。
このネジを緩めて、ギヤの位置をずらすことで歯当たりが
変化して、音がましになるとはあります。

 

 
 
 

外したギヤセットで、ワイヤーも付いてます。

 

 
 
 

非分解なんですが切り裂いてみました。ワイヤーの回転をウォームギヤを使って減速して出力軸方向を転換してます。

 

 
 
 

よく見ると軸受けのボールベアリングがかなり錆びてます。

 

 
 
 

ワイヤーの付け根のビニール被覆が破れてます。こんなところからの水浸入が錆びの原因です。

 

 
 
 

ギヤとワイヤーをセットで交換しないといけませんが、不気味なゴリゴリ音とはさよなら~です。
ちなみに、ギヤ付近に2個のリミットスイッチが付いてます。上死点と下死点を検出するものです。位置決めに関する調整が必要な箇所です。

 

 
 
 

ちなみに2、89年の964C4のフード裏のウィングモーター横にはウィング手動昇降スイッチが付いてます。なので90年以降でシフトレバー前のスイッチパネルにある手動ダイヤルスイッチは89年だけには付いてません。画像のはスイッチが不調だったので違う物と換えてますが、同じ感じです。

 

 
 
 

ちなみに3、エンジンルーム右横にリヤウィングとかフードランプの配線が一緒になったコネクターがあります。ここでよく接触不良があり、ウィングが作動せず警告灯が点いたりしますね。

おだいじに!